『レディローズは平民になりたい』~ あらすじ・キャラ・見どころ紹介!

本作『レディローズは平民になりたい』は、
漫画:木与瀬ゆら先生、原作:こおりあめ先生、キャラクター原案:ひだかなみ先生による異世界転生漫画です。

作品概要・あらすじ

 転生前の世界でも浮ついた恋が無かったわけではないのだが、恋ではなく政略のための恋は受け入れられない。さらに、言い寄る男性は王室貴族のイケメンぞろいで、俺様、お色気、わんこ、ドS?などバラエティーに富んでいるが、誰にもなびくことがことがない。

 とにかく、王室や貴族よりも自由気ままな平民ライフを送りたいのだが、ゲームのヒロインそのままの主人公である役回りか、どれだけ逃げても誰かが追ってきて連れ返そうとされる始末。どうにか、自分の器では王女は務まらないと納得してもらいたいのだが、とうとう、ゲームでは知らないシナリオまで展開し始め、自分ではどうしたらいいか分からなくなる。

 吹っ切って、平民ライフをとにかく楽しもうと腹をくくるのだが…。

登場人物紹介

フェリシア・スワローズ

 通称フィー。前世でプレーしていた「救国のレディローズ」の主人公そのものに転生してしまった。

 新しい世界の両親は権力の亡者で、自分の事を政略の道具としか見ていないことに気づいてしまう。そんな両親から望まない贅沢の対価に貴族の義務を押し付けられる生活が嫌でたまらず、家から逃げたいと思っていた。

 また、どうしても俺様気質のセス様と結婚する事が嫌で、ゲームでの経験を逆手に取って婚約破棄をするも、今度は他の王室貴族が黙っておらず、逃げれば逃げるほど追われる女になってしまう。王女にはフェリシアしかいないと言われる程の実力や気品を身に着けているため、反論をすればするほど、追いかける側の想いを強くしてしまう。

ナンシー

 シスター。ナンシーが買い物中のフィーに見惚れて足元を滑らせ、揃って転倒したのが二人の出会い。なんと見惚れていた理由は、フィーが聖女様と同じくらい美人で驚いたからだという。ナンシーのとんでもなく謙った態度に、フィーは気兼ねなくまたお話がしたいと返して、二人は顔見知りに。

 三日後、フィーは改めて教会に足を運び、ナンシーにあるお願いをする。

ニコラス・キャボット殿下

 通称ニカ様。お色気お兄さん枠。セス様の兄だが、側室の子であるため、王位継承順位は正室の子であるセス様よりも低い。本人も王位には興味がなく、天才的な頭脳で国や弟を支えたいと真摯に願う出来た人物。

 フィーの冤罪を晴らして、フェリシア・スワローズ嬢として帰ってきて欲しいと思っている。そのため、平民になった後のフィーの職場に押しかけて説得を試みるのだが、フィーには相手にしてもらえず、かえって迷惑に。

 嘘をついて女王の座を手にしたリリアナに対して敵意を示しており、性格に似合わずリリアナにだけは厳しい毒を吐く。

リリアナ・イノシー

 悪役令嬢。セス様が好きで、婚約者のフィーを虚言や嫌がらせで攻撃しまくる。

 ゲームではその悪事がばれて平民に降格してしまうのだが、このシナリオを利用してフィーは自分が平民に降格するように仕向けてしまう。

エヴァン・ダグラス

 わんこ属性のキャラ。主人公に一目ぼれして、婚約者が居ようが諦めず迫ってくる。フィーの無実を一緒に証明して、何とか汚名を返上したいと思っている。

 フィーは全く相手にする気がなく、万が一にもエヴァンになびく事が無い事を示されており、熱烈な猛アタックを繰り返すも相手にされていない。

見どころ – 好きなシーン

 メルヴィン・クラビットとの対決です。

 メルヴィンは、銀行の役割を持つクラビット侯爵家の跡取りで、頭の回転が早く、フィーとはこの世界の学校で同級生。フィーが平民に落ちたと聞いて、面白がって話を聞きに来ます。

 調べる程不思議なフィーの話はメルヴィンの大好物で、徹底的にリサーチした情報を元にフィーに真実を問い正すために、矢継ぎ早に質問攻めにして駆け引きを行います。そこで、フィーはどうせならメルヴィンの持っている情報を引き出そうと、あるゲームを持ちかけますが、その対決が面白かったです!

見どころ – 関係性、ここに注目!

 主人公とナンシーとの関係です。

 ナンシーは気品のある女性に好意を抱くことが多いです。シスターになったきっかけも、幼少期に教会に通う聖女様の姿に心惹かれたから。そんなナンシーは、フィーに出会って、友達になりたいと打ち明けます。

 フィーは平民になって、よそ者だった自分に友達が出来る展開がたまらなく嬉しく、自分に好意を抱いているナンシーが可愛い様子。その好意に甘えてなのか趣味なのか、ナンシーをメロメロにしてしまおうと画策しています。

 ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!