『豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい』~ あらすじ・キャラ・見どころ紹介!

本作『豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい』は、
漫画:fujy先生、原作:合田拍子先生、キャラクター原案:nauribon先生による異世界転生漫画です。

あらすじ

 主人公は、大人気アニメ作品「シューヤ・マリオネット」に出てくる脇役スロウ・デニング(嫌われキャラクター)に転生してしまいました。

 スロウは性格が悪い上に、体型はデブ。周囲から『豚公爵』『リアルオーク』などと陰口を叩かれる程の嫌われ者で、婚約者アリシアからも見限られていました。それには理由があったのです。スロウは幼少期、『風の神童』と呼ばれた程の魔法の使い手でした。ところが従者となったシャーロットは訳ありで、シャーロットを従者とし続ける為にわざと問題児となるような行動をとっていたのです。

 しかしアニメのストーリーだと、シャーロットは本アニメの主役であるシューヤに惚れてしまい、将来スロウは絶望することに。そんな未来は回避したい!シャーロットをシューヤに奪わせない!とまずはダイエットから励みだします。

 アニメ知識をフル活用し、「風の神童が帰ってきた」と言われる程の活躍をし始めるのでした。

登場人物紹介

スロウ・デニング

 ダリス公爵家の問題児。

 幼少期から魔法使いとしての資質を認められ、『風の神童』と呼ばれる程でした。しかしシャーロットを従者にしてから、スロウは豹変します。なぜなら、このまま『風の神童』として活躍し続ければ、魔法を使えないシャーロットは従者から外されてしまうから。ダリス公爵家を継ぐ者の従者にはふさわしくないとして。そこでスロウは問題児を装い、周囲からは『豚公爵』と呼ばれるようになっていた…というところに転生してしまいます。

 転生したことで、このままではバッドエンドまっしぐらだとスロウは理解。悲し過ぎる結末を避ける為、スロウはシャーロットに相応しい男を目指します。食事制限と運動でダイエットを目指し、また魔法でも大活躍。学園に潜入していた伝説の傭兵ノーフェイスすらも倒してしまいます。

 こうしてスロウは男を上げたものの、この活躍によって更なるトラブルに巻き込まれていきます。

シャーロット・リリィ・ヒュージャック

 スロウの従者を務めているドジっ娘系美少女で、魔法適正はなし。亡国の元王女という複雑な境遇をしていますが、それを知る人はいないと思っています。

 アニメ本来のストーリーでは主役シューヤに惚れてしまい、ハーレムの一員となってスロウの元を去ります。しかし本作ではスロウが改心した為、スロウの事が気になっている様子。

 スロウのダイエットを手伝う為、シャーロットなりに色々考えてサポートをしています。

アリシア・ブラ・ディア・サーキスタ

 サーキスタ共和国の第二王女であり、スロウの元婚約者。幼少期は『風の神童』と呼ばれる程の才気を持ったスロウに好意を持っていましたが、豚公爵となった今のスロウは見限っており、冷たく当たります。

 小柄で可愛い見た目をしているものの、性格は激しくて猪突猛進なタイプ。

 アニメ本来のストーリーでは、シューヤハーレムの一人に。しかし本作では『豚公爵』の名を返上するようなスロウの活躍っぷりに惹かれています。

シューヤ・ニュルケン

 アニメ作品「シューヤ・マリオネット」の主役であり、性格は熱血系。その活躍っぷりで美少女達の心を射止め、ハーレムを築くことになります。

 ところが本作ではスロウが転生によって改心してしまった為、一番割を食う存在となっています。活躍の場をスロウに奪われたことにより、成長する機会を失われて伸び悩む事に。

ナタリア・ウィンドル

 クルッシュ魔法学園ではナタリーという人当たりの良い女教師を演じています。しかし本当の姿は近衛騎士でも捕まえられなかった伝説の傭兵ノーフェイス。学園には仕事の為に潜入していましたが、スロウと死闘を演じた末に敗北します。

見どころ – 好きなシーン

 ノーフェイス vs スロウの闘いが一番好きですね。この戦いは導入部から気に入っています。

 ノーフェイスはナタリーの姿でサーキスタの王女アリシアを攫う最中でした。途中でシューヤとすれ違いますが、シューヤは異変に気付けず。しかし次にすれ違ったスロウはアリシアから微妙な違和感を覚え、ナタリーをノーフェイスと看破。こうしてノーフェイス vs スロウの死闘が始まります。

 スロウは学生ながらも、あらゆる属性の魔法を使いこなすエレメンタルマスター。『風の神童』と呼ばれていたのは伊達ではありません。近衛騎士でも捕らえられなったノーフェイスを見事倒してのけたこのバトルは最高ですね。

見どころ – 関係性、ここに注目!

 スロウとシャーロットの関係が微笑ましくて良いですね。スロウとシャーロットは主従の関係とはいえ、それ以上のものを感じます。

 豚公爵のままではシャーロットに見限られてしまう!とスロウは焦り、ダイエットに励みます。シャーロットに気に入ってもらう為に食事制限やランニングに励む姿が好印象でした。またシャーロットもスロウを手伝おうと頑張るのが良いですね。時には空回りしていると感じる場面もありますが。

 スロウから魔法の手ほどきを受けたり活躍っぷりを見ているうちに好意が増していき、ラブラブな関係になっていくところがグッドです。

 ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!