本作『私この度、王国騎士団独身寮の家政婦をすることになりました』は、
漫画:赤羽にな先生、原作:如月美樹先生、キャラクター原案:蔦森えん先生による異世界転生漫画です。
目次
あらすじ
忙しく仕事ばかりしていた鈴原梓紗は、駅の階段でうっかり転んでしまいます。ストッキングは破れ、パンプスのかかとも折れてしまい、落ち込みながら駅のホームで電車を待っていると、後ろから突き飛ばされて線路に落ちてしまいます。
死を覚悟して家族や仕事での思い出を思い出していると、なぜか火の熱さを感じます。周りを見渡すと、松明を持った盗賊たちに囲まれていました。盗賊のお頭に気に入られ、優しそうな目に一瞬心を許すと、襲われそうに…。
タイミングよく現れた騎士団の一行に救われ、事なきを得ます。目を合わせるのも恥ずかしくなるような美男子ばかり。そんな騎士団に紳士的に王都に連れられ、いきなり国王に面会することになります…。
周りは王子様だらけで、お姫様扱いの日々にドキドキが収まらない異世界転生ストーリーです!
登場人物紹介
アズサ(鈴原 梓紗)
黒髪のロングに黒い瞳、パール色の肌の持ち主です。小柄でスタイルが良く、近衛騎士団から可愛いと大人気、みんなが話したがる女性です。性格は穏やかで、知性を感じる話し方や気遣いができる人です。
アズサが転生してきた理由は謎で、帰る手段もわかりません。転生した世界では、召喚された者を「渡り人」と呼び、国の保護対象になっています。渡り人の顕現は国に安寧と幸福を招き、国にいる限りその幸福が続くとされているから(異世界からもたらされる豊富な知識や技術が国の繁栄に寄与するため)です。
そうした理由で手厚くもてなしを受けるアズサですが、期待される役目に緊張気味です。事情を察してか、周りはアズサが慣れるために親切に手助けをしてくれます。
渡り人という立場柄、お姫様扱いをされる事が多く、専属の侍女達からは「アズサ姫様」と呼ばれています。周りの美男子ぶりと姫扱いに困惑するアズサの初心な反応が可愛らしいです。
とても良くしてもらっているので、アズサは騎士団のみんなに感謝をしており、盗賊から助けて貰った御礼がしたいと考えていますが、「職務ですから当然です」と返されてしまいます。
いつか日本に帰りたいと思っていますが、その丁重な扱いぶりに、相談できずにいます。
リオネル・ウォルドボード王国兵団総将軍
切れ目のクール系な、イケメンの叔父様です。年長者の品格を醸し出していますが、爽やかでアズサを造作もなくお姫様抱っこして、俊敏に目的地まで届ける逞しさがあります。
立場や年齢ゆえか、威厳や品が別格です。一時的にアズサのスマホが前世とつながったにもかかわらず、その通話が切れてしまった時には、悲しみに沈むアズサを優しく抱きしめてくれました(その後もアズサが落ち着くまで温かく見守ってくれました)。
カイル・ゴルドーニ近衛騎士団長
紳士的なお兄様キャラで、侍女達にも人気です。アズサがすぐ転ぶことからお姫様抱っこすることが多く、城内で抱っこをすると、侍女たちが色めき立ってうらやましがります。
どんな時にも冷静で、あまり表情を変えませんが、何気ない立ち振る舞いや受け答えに優しさが溢れています。
アズサのことをとても気にかけており、アズサの事になると笑顔を見せることがあります。
ルカリオ・クーベンザイア
アズサが転生直後に出くわした盗賊のお頭です。右目を十字に切ったように縦に傷跡があります。
父親が第一王子に仕える護衛の騎士でした。彼は馬車の護衛をしていましたが、事故で王子が亡くなり、その責任を取って処刑されました。一家は罪人としての咎を負い、財産も家名も失って、ルカリオは盗賊へと転落したのでした。
見どころ – 好きなシーン
アズサのはじめての家政婦仕事として朝食を作るシーンです!
当初は護衛の観点から反対をされていましたが、「お世話になるからには働きたい」というアズサの意思により、やっとのことで王国騎士団の独身寮の家政婦として働き始めることができました。
先輩家政婦のサフィナさんは料理があまり好きではなく、アズサが料理が好きだと聞いて大喜び。アズサは早速腕を振るってスープとオムレツを作ります。サフィナさんの料理も美味しいのですが、朝からガッツリ系のメニューが多かったため、アズサの繊細な朝食に団員は大はしゃぎ!おかわりをめぐってケンカし始めるところが面白かったです!
見どころ – 関係性、ここに注目!
アズサとリオネルの関係です!
リオネルの大人のたたずまいと身体の大きさ、他人には見せないアズサだけに見せる笑顔と時々おっちょこちょいな様子に、アズサはついつい意識してしまいます。リオネル自身もアズサのことが気になるようで、近衛騎士団に所属していないにもかかわらず、わざわざアズサと料理目当てに寮に通ってきます。
アズサに会いたいという理由だけで寮に現れる日も! 二人だけの時間、いつも以上にアズサに積極的に好意を示すリオネルの姿に、ときめきが止まりませんでした!
ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!