本作『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』は、
漫画:あき先生、原作:クレハ先生、キャラクター原案:ヤミーゴ先生による異世界転生漫画です。
目次
あらすじ
恵まれた容姿と持ち前の逞しさで魅力的なヒロインだが、なぜだか幼馴染に邪魔されてばかり。理不尽な原因はまさか魔法のせいだったのか?そんなこととはつゆ知らず、ひたむきに努力してきたヒロインだったが、ナダーシャ王国に巫女姫様として、ではなく巻き添えの召喚をされてしまう。
前世でも、異世界でも不幸ばかりの人生だったが、自分が妖精に愛される特別な才能の持ち主だと気づく。とはいえ、未知の世界で右も左もわからず困っていると、妖精の加護か手を差し伸べてくれる存在が次から次へと現れて、気づけば竜王様と対面することになる。
しかし、対面の機会に魔法の腕輪を使って猫の姿で移動をしてきたら、そのまま猫だと勘違いされてしまい…!?
登場人物紹介
森川 瑠璃
日本の普通の女子大生。髪は母親譲りのブロンド。名前は瑠璃色の目が由来。外国人モデルの母と外交官の父を両親に持ち、容姿端麗さで人生勝ち組とガッツポーズをとりたくなる身の上だった。
誰もが憧れを持っていたが、まさかの幼馴染に振り回される人生が待っていた。幼稚園から大学まで、ずっとあさひと一緒。そのわがままぶりに損な役回りばかりで、大学受験では一念発起して難関大学に合格。あさひは浪人、自分は下宿生活を始めることになってやっとそんな生活ともおさらば出来ると思っていたら、まさかの下宿先にあさひが引っ越してきた。
大学に進学してまであさひと毎日登校。いつまでこんな生活が続くんだと人生を呪っていたら、急に当たりが光で包まれて、瑠璃とあさひ、そして友人たちと異世界に飛ばされてしまう…。
自分の事を何から何まで不幸な美少女だと思っており、召喚された異世界でまで、前世と同じ扱いを受けることになる。
巫女姫様と祭り立てたられたあさひを置いて帰ろうにも手段がない。諦めて友達として良い暮らしを送らせて貰っていたが、あさひが瑠璃を親友として扱うことに周りが嫉妬し、遂に、王子様にまで腹を立てられてしまう。罪人として王様から処罰を命じられて、縄で縛られて森に捨てられてしまう。
篠宮 あさひ
隣に住んでいた幼馴染。とても可愛い子で、周りはとても彼女を可愛がった。ただし、とてもわがままで、瑠璃の正論が通じずにあさひの主張ばかり通される。
その横暴ぶりで、幼稚園では瑠璃のぬいぐるみを一方的に取り上げ、小学校では瑠璃に真似て同じ髪色に染めるが、染めたあさひが許されて、瑠璃が黒髪のカツラを被る羽目になる。
あさひの取り巻きは瑠璃に厳しく当たり、そのことが瑠璃のストレスになっている。あさひはそんな瑠璃の近くが居心地いいのか、常にそばに居ようとする。
チェルシー
見た目は怖いが、いたって普通の優しいおばちゃん。森で獣に襲われた際に逃げ惑った先の小屋で暮らしていた。
魔法に詳しく、人を分け隔てなく見る知性の持ち主で、瑠璃からあさひとの関係を聞き、理解を示すも、あさひの問題以上に、瑠璃が波長の心地よさを持ち合わせていることを教えてくれた。
家事をすることで瑠璃を家に置くことをあっさり約束してくれる。瑠璃は警戒しないことに驚いたが、瑠璃を拒否すれば妖精の加護が逃げてしまうと笑って受け入れてくれる。
精霊
人間には見えない。魔法を使うために協力を仰ぐ。亜人には姿が見えており、精霊に好かれる瑠璃は物珍しく見える。
手のひらサイズの体に蝶のような羽を生やしており、子供の容姿をしていて可愛い。それぞれ、精霊ごとに属性をもち、魔法を使うものはその波長に合う精霊の力を借りている。
見どころ – 好きなシーン
時の精霊リディアとの出会いのシーン。
子供でも使える空間魔法を覚えた瑠璃。気になってその中を覗き込んでみると、そこには大きな空間が広がっており、自分と同じ位の大きさの妖精の姿が。時の精霊は伝説級の存在で、誰もが会えるものでは無いらしい。彼女が作ったその空間には、生きた人が長くいられない上、彼女は自分からは外に出ることはできない。一人寂しそうだった彼女に、瑠璃が時々会いに来るというと、涙を流すリディアがとても可愛らしかったです。
見どころ – 関係性、ここに注目!
主人公と竜人国の陛下との関係
ある日市場に買い物に出かけた瑠璃。その先でガラの悪い輩に絡まれてしまい、時の精霊から預かっていたもしもの時に使う煙玉?で撃退をする。煙と臭いで追いかけてきた者は気を失い、一時的に妖精もほとんど離れていった。
瑠璃が追われている様子に、助けようとお忍びで下町散策をしていた陛下が声を掛けるが、髪を見られた瑠璃は逃げ出してしまう。もう少し話をしたかったと、陛下が心残りを家臣に打ち明けるシーンが切なくてよかったです。
ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!