『けものみち』~ あらすじ・キャラ・見どころ紹介!

本作『けものみち』は、
漫画:まったくモー助先生・夢唄先生、原作:暁なつめ先生による異世界転生漫画です。

あらすじ

 動物が大好きな主人公、柴田源蔵はレスラーであり、レスリングの試合の際に突然異世界へと召喚されました。姫に魔獣退治を依頼された源蔵は、怒りのあまり姫をジャーマンスープレックスで放り投げたことにより、城を追われることとなってしまいます。

 源蔵は、城の追っ手を振り切り、逃亡後に魔物を調教してペットとするペットショップを始めますが、源蔵が調教したペットたちを愛するあまり売ろうとしないため、あっという間に資金はカツカツに。源蔵は、新しいお供「従業員」とともに、ペットショップの運営資金を稼ぐために奮闘します。

 なお、魔王の討伐に関しては一切関与しないのであくまでこの物語は、一人の動物好きのおっさんが異世界でペットショップを運営するだけの物語です。

登場人物紹介

柴田 源蔵

 転生前はレスラー。性格は自分勝手であり、動物を愛する性格がゆえ、魔物に対する愛も深く、動物に求愛する様子があったりとかなり危ない人物です。

 異様に高い戦闘能力があり、普通は死ぬだろうというグリフォンの攻撃を受けても大丈夫だったりします。動物の習性を利用して隙を作ることによる攻撃や、レスラーらしく関節技を多用することで相手に極度のダメージを与える攻撃を得意とします。

 なお、異様に高い戦闘能力が冒険者に向けられることも。「魔物の保護という崇高な目的のために攻撃をしている」と本人は述べていますが、この世界の魔物は基本的に人間を襲うため、本来は駆逐すべき対象なのですが…。勇者とも対立するなどの問題児です。

ジーク

 本名はジークフリート。蟻人間ですが、あり得ないほど多彩な職歴を持っており、なぜか、勇者という人物にしか扱えないはずの光魔法を扱えるなど、高機能な事務員さんです。

 ジークは、性格のほか、趣味など一切がわからないうえ、コミュニケーションをとる方法が、触覚から出る電波のようなものでコミュニケーションをとるため、魔族のような人物でない限り、会話においては触覚からでしか意思の伝達ができないという特性があります。

カーミラ

 本名は、ヴァンシュタイン・カーミラ。一応ヴァンパイアですが、レッサーという下級のヴァンパイアです。残念なポンコツ美人です。

 ドラゴン族のファフニール家に仕えており、実は勝ち組の下級なヴァンパイアになります。よって、なぜ、こんな下級なものが権力者であるドラゴンの従者なのかと疑問を持たれるのですが、本人は、馬鹿なのかあまり気にしていません。

コボルトの奥さん

 脇役なのですが、源蔵に求愛されてまんざらでもない様子だった奥さんの一人です。実は子供が20人ほどいる人妻です。

 源蔵は浮気性なのか、別のモンスターの女性のほうに行ったりしたので、事実上振られたということになると思われます。

花子

 本名は、ファフニール・ギルドメラグ・リンダブレア、ドラゴン族の貴族です。

 大食漢ゆえ、食べ放題の店を閉店に追い込んだ実績を持つドラゴンです。カーミラの主人でもあり、どうしようもないレッサーヴァンパイアを従者にした貴族でもあります。

見どころ – 好きなシーン

 勇者の戦闘シーンの場合は流血しますが、主人公の戦闘シーンの場合はほぼすべて、レスリングでショーであるという戦闘スタイルなので流血しません。毎回、モンスターを生け捕りにするのですが、最終的に生け捕りにする方法がレスリングなのです。要は、硬め技や投げ技を駆使して相手を生け捕りという方法で捕獲するので、異世界転生物においては珍しく流血しないという点がこの漫画の好きなポイントです。

見どころ – ここに注目!

 主人公は勇者候補なので、花子、ファフニールからすれば、ドラゴンであり、魔王の配下になるため、実はあまり信用していなかったという部分があるのですが、「主人公は本当に魔物との共存を望むバカである」ということがわかるとだんだんと監視するという立場でなくなっていっている点が漫画の見どころになります(なお、漫画とアニメでは若干ながらこの部分が異なるので、漫画の場合は、監視していたということが表面化しています)。

 ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!