本作『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった』は、
キャラクター原案・コミック:ひだかなみ先生、原作:山口悟先生による異世界転生漫画です。
目次
あらすじ
乙女ゲームの悪役令嬢・カタリナに転生してしまった主人公(ゲームをプレイしていた日本の女子高生)。彼女はこのゲームの悪役令嬢が破滅することを知っているため、それを回避しようと行動に出ます。
ゲームのヒロインが攻略対象である男性と結ばれるのを邪魔することと、攻略対象やヒロインに対して酷い仕打ちをすることでカタリナは破滅するため、その回避方法を探します。
彼女は天然でおバカなキャラクターであるため、その回避方法も少しずれていて…!?
登場人物紹介
カタリナ・クラエス
公爵家の令嬢。本来の乙女ゲームでは、わがままで思い通りにいかないと癇癪を起こす性格でしたが、主人公(ゲームをプレイしていた日本の女子高生)が転生して人格が入れ替わることで、天然でアホな性格になります。
正義感が強く、自分に素直でまっすぐです。他者からの忠告も聞かず、自分の世界に入り、本質とは違う解釈をすることが度々あります。周囲もそれを理解しており、そんな彼女のキャラクターを愛しています。
現代の日本から転生したということもあり、公爵令嬢としては残念な面ばかりで、母から怒られたり、義理の弟から呆れられたりしていますが、そこも人に好かれる一面でもあるので、彼女の場合、良い面と残念な面が一体化しています。それを本人は気づいておらず、自由に生活をして周りを振り回しています。
キース・クラエス
カタリナの義理の弟。カタリナが王子と婚約したため、公爵家の跡取りとして養子に入りました。
本来のゲームでは、キースをカタリナの父の浮気相手との子どもだと勘違いしたカタリナの母と、後から侯爵家に来たことが気に入らないカタリナに酷く虐められます。
魔力が強いことから、生まれた家でもいじめられて育っています。
転生後のカタリナは、彼と仲良くなるために様々なアピールをするため、原作の乙女ゲームのように性格が曲がらずにまっすぐに育ちます。しかし、姉であるカタリナに恋愛感情を持ち、婚約者である王子と露骨に引き離そうとします。
ジオルド・アティアート
カタリナの婚約者。なんでも完璧にこなす王子。それゆえに周囲のことにあまり興味を示しませんでした。原作の乙女ゲームでは、その感情を変えるのがヒロインですが、それをカタリナが変えてしまいます。
カタリナは、王子で美形のジオルドに全く興味を示さず、婚約者にするという申し出も断り、婚約者になった後も婚約破棄しようとしました。
魔力が少ないために、畑を耕して魔力を上げようとする、カタリナのその異様ともいえる行動に面くらうジオルドですが、次第に彼女に惹かれていきます。
マリア・キャンベル
乙女ゲームのヒロイン。容姿端麗で勉強もできますが、平民である彼女は周りからひがまれ、虐められます。
原作の乙女ゲームでは、虐められる場面でそれぞれ攻略対象者が助けるのですが、それを全てカタリナが助けてしまいます。それによって、ヒロインもカタリナに惹かれていきます。
メアリ・ハント
ジオルドの双子の弟・アランの婚約者。
生まれた家では疎まれることが多かった彼女だが、カタリナはそんな彼女を認めました。そして、彼女の素晴らしい才能(植物を育てる)を見て、教えてほしいと請います。そこでカタリナに褒められ、心を開いたメアリは、次第にカタリナに惹かれていきます。
見どころ – 好きなシーン
王子ジオルドと義理の弟キースが、主人公カタリナを取り合っている場面です!
カタリナと毎日一緒に生活しているキースが気に入らないジオルドは、日をあけずにカタリナを訪ねます。キースはしょっちゅう家に来るジオルドが気に入らないので、二人で火花を散らしています。しかしカタリナはそれに気づいておらず、キースとジオルドが仲が良いと思っています。
また、ジオルドとカタリナが二人で出かけようとするとキースが追ってくる場面があるのですが、それを見てカタリナは、キースが置いていかれて寂しかったのだと思い込みます。そんな三人の関係が可愛らしくも面白いです。事件が起こると協力をするので、本当に嫌い合っているわけではないところも良いです。
見どころ – 関係性、ここに注目!
キースとカタリナの関係が好きです!
義理の弟であることを最大限に利用してカタリナにアプローチするキースが可愛いのですが、カタリナは全く気付いていません。キースはジオルドに対してあからさまに嫉妬をするのですが、そこに恋愛感情があるとは夢にも思わないカタリナ。弟として優しく接します。
その中でカタリナのダメなところをキースはきちんと指摘して指導もするので素晴らしいです。カタリナのダメなところも含めて好きだけど、自分が弟であることを気にしている彼が可愛くて切ないです。
ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!