目次
作品概要・あらすじ
34歳のニートの引きこもりだった主人公。彼は過去のいじめにより年近く20引きこもり、親の葬儀の時にすら外に出ることはありませんでした。そんな彼の姿を見て、兄弟は親の葬儀の後、すぐに主人公を追い出します。追い出された後、トラックに轢かれそうになっていた高校生3人を助けようとしてトラックに轢かれ、死亡してしまいます。しかし、目が覚めると彼は赤子の姿になっていました。魔法や剣を振るう姿を見て自分が異世界に飛ばされたことに気づいた主人公、ルーデウスは、前世のような後悔をしないため、全力で生きることを決意。前世のトラウマを克服しながら、様々な壁を乗り越えていく、そしてなぜ自分が異世界に飛ばされたのかを知る物語です。
主人公の人物紹介
ルーデウス・グレイラット
今作の主人公で、愛称は「ルディ」と呼ばれています。前世の後悔を胸に、「調子に乗らない」「人のせいにしない」「努力する」ことを常に心がげていて、常に人と争うことや問題が起きても人のせいにせず、多方面から物事を見て考えることを念頭に置いています。周りからは努力家で穏やかな青年とみられているがその実かなりのお調子者で、女好き。内心馬鹿にしていることもあり、そのため、空気が読めず、周りを不快にさせてしまうこともあります。幼いころから魔法の訓練をしていたため魔力量がかなり大きく、無詠唱で攻撃魔法を使うこともできますが、人族の肉体ではその膨大な魔力を使った攻撃ができないです。また、回復魔法も無詠唱では使うことができません。
登場人物紹介
シルフィエット
エルフの血が混ざったクォーターの少女。愛称は「シルフィ」です。髪の色が悪魔と恐れられている魔族と同じなため、虐められていましたが、ルーデウスに助けられ、友達になり、彼から魔法の使い方を教わるようになりました。楊書記は盲目的なまでに彼に好意を抱き、共依存傾向にありましたがそれを心配した彼の親に引き離されることになりなりました。魔力量はルーデウスに比べれば少ないですが、一般的に見ればかなりおおいほうで、回復魔法を無詠唱で使用することもできます。
ロキシー・ミグルディア
主人公であるルーデウスの師匠で、ミグルド族の魔術師です。礼儀正しく勤勉家で、吟遊詩人の歌になるほど優秀ではありますが、とにかく間が悪いことや確認不足でミスをしたりと、ドジといわれるような一面を持っています。水系統の魔法を得意とし、詠唱を短縮して一般の魔術師よりも早く魔法を打つことができます。過去のトラウマで外に出ることのできなかったルーデウスを、外に出られるようにした、主人公の成長に大きくかかわった人物の一人です。
ナナホシ・シズカ
女子高生で、前世でルーデウスが助けようとした高校生のうちの一人です。彼女はトラックに轢かれる前にルーデウスが転生したことにより、巻き込まれて同じ世界に召喚されてしまいます。彼女は龍神に拾われ、この世界の言葉を覚えながら元の世界に戻るための旅をします。元の世界とは違う倫理観や現実味のない異世界を嫌っています。精神的にも不安定で、帰還術がうまくいかないと暴れたり泣きわめいたりしているシーンが印象的です。
レオ
救世主とともに世界を救う聖獣で、銀色の毛並みを持つ2メートルほどの大きな犬だが、まだ子供。数百年に一度生まれる魔獣の一種で、獣人族たちに大切に守られていた。伝承では聖獣が現れるときは世界の危機でもあり、救世主とともにその大きな力で世界を救うといわれているが、真偽は定かではない。大人になるまで聖樹とともに決壊の中で育てられていたが、密輸組織につかまり虐待を受けていた。衰弱していた所を主人公にたすけられとてもなついている。
漫画の見どころシーン
異世界に生れ落ちてから初めてルーデウスが外に出るシーンです。前世のトラウマのせいで家の庭には出ても、決して外に出ることのできなかったルーデウスを、家族はずっと見守り続けていました。卒業試験は外で行うといわれた時、主人公は外に出ることを拒否しましたが、ロキシーはそんな彼をあっさりと外に連れ出します。最初は緊張して顔を上げることのできなかった主人公ですが、村人の反応からロキシーの頼もしさに気づき、次第に彼の体は緊張が抜けていきました。その時の彼の心の変化がとても印象的です。
漫画の見どころポイント
ルーデウスとシルフィエットの関係性がとても好きです。前世でいじめられたルーデウスと、異世界でいじめられていた所を助けてもらったシルフィ。助けてもらった側と助けた側のようで、同じいじめられっ子同士。主人公にとっても初めての同年代のお友達で、共依存のような関係性がすごく好きです。また、あることがきっかけで勃起不全になった彼を助けるのもシルフィという、昔とは逆の関係になったシーンも印象的で、好きなカップルです。