本作『神達に拾われた男』は、
漫画:蘭々先生、原作:Roy先生、キャラクター原案:りりんら先生による異世界転生漫画です。
目次
あらすじ
日本の中年サラリーマン・竹林竜馬はブラック企業に勤めていた。死後、神に協力を求められ、異世界に転生することに。転生して自由に生きていいと言われた竜馬は、子どもの身体で転生し、とある森の中でテイムしたスライムと一緒に生活していくことを選ぶ。
スライム研究に没頭して平穏に暮らしていた竜馬だったが、ある日、怪我人を抱えた人たちと出会い、竜馬は彼らを助ける。彼らはジャミール公爵家の領主様たちであった。
怪我人が元気になり、公爵家の人たちが去って2週間後、彼らがまた森に来てくれた。助けてもらったお礼と、公爵令嬢の初契約のためにスライムを捕まえに来たという。
そして、公爵様たちから「一緒に旅をしないか」と誘われた竜馬は、3年ぶりに森の外へ出て、街での生活を始める…!
登場人物紹介
竹林 竜馬
刀鍛冶の父を持ち、武闘系の稽古を受けながら幼少期を過ごす。父の死後は母と二人暮らし。貧しい生活の中、母も亡くなってしまい、家に帰っても誰も待っていない生活が始まる。
真面目で、与えられた選択肢はすべてやらなくては!と思うタイプ。どの会社でも良い待遇を受けられず、誤解を受けて退職に追い込まれることも。最後に勤めていたのはブラック企業。
寝ているときにくしゃみをしたら、枕から頭が落ち、脳内出血で死亡する。自分の身体の強さには自信があったようで、「上司にガラス瓶で叩かれても、オヤジ狩りの鉄パイプでも死ななかったのに…」と本人はショックを受ける。
家族が亡くなったときに親族といろいろあったため、人と離れて暮らしたいと転生先を森に指定する。
ラインハルト・ジャミール
竹林竜馬が助けた怪我人の雇い主。地球からの転移者を先祖に持つ。
公爵家の父の偉大さに拗ねて、魔法をあまり練習してこなかった。公爵家は継がない、と冒険者として世間に出た経験がある。
可愛い娘が一人いる。仕事の話になると夢中になってしまうところがあり、娘と妻から飽きられるところもある。
街のことを思ういい領主様。竜馬のことも大事に扱ってくれ、お世話をしてくれる。誤ったことをしたときには素直に謝ることができる。
エリアリア・ジャミール
ラインハルト・ジャミールの娘。地球からの転移者の血を引き、先祖返りで魔力が多い女の子。
魔力が多いことによって弊害に悩んでいるが、真面目に魔法の練習をしたり、炭鉱の捜索をして色々な経験を積んでいる。竜馬に魔法での遊び方を教わる約束をして嬉しそうにしている。
竜馬を本当の家族のように扱ってくれ、竜馬の帰りが遅いと泣いてしまったりする一面も。
学園に通うため、竜馬に自分の大切なものを預けて、再会の約束をする。
エリーゼ・ジャミール
ラインハルトの妻で、エリアリアの母。獣魔術師で、竜馬のスライムについての研究成果に興奮し、目をキラキラさせている。こちらの祖先も転移者。
竜馬のことを本当の息子のように可愛がり、苦痛耐性を持っている竜馬に対して心配性を発動する。
しかし、本人がいつか自分から離れるというときが来ることがわかっており、祖父や旦那と相談して竜馬のやりたいようにさせてあげようとしてくれる優しい人。しかし怒るととっても怖い。
セルジュ・モーガン
竜馬が初めて行った街の商会の会頭。ラインハルトの紹介で竜馬と会う。最初は錬金術と聞いて固まるが、竜馬の持ってくる商品の相談に乗ってくれる。
いつも竜馬の発想に驚きつつも、商売をやるにあたってのアドバイスや用立てなどをしてくれ、自分の商会から人も派遣してくれる。彼のおかげで竜馬の人間関係が広がっている。若い竜馬が色々な商品の出どころだとわからないように気を使ってくれている。
見どころ – 好きなシーン
トイレの汲み取り槽に病原菌が蔓延してしまった際、竜馬は徹夜で30本の汲み取り槽を掃除する。
掃除を終え、公爵家の人たちと一緒に泊まっている宿に戻る竜馬。そんな彼を、みんなが出迎えてくれる。その様子を、自分の母が出迎えてくれたときと重ねて竜馬は涙を流す。彼らがこの世界での自分の家族になってくれていたことに竜馬は気づく。エリアリアやエリーゼも一緒に泣いていて感動のシーン。
見どころ – 関係性、ここに注目!
ラインハルトとエリーゼです!
夫婦であり、一緒に冒険をした仲間。娘のことも大事にしながら、竜馬を大事にしてくれ、街のことにも尽力してくれるいい夫婦。2人共、冒険者でとても強いところも素敵です!
怒ると怖いエリーゼに、ラインハルトが尻に敷かれている感も。ラインハルトの性格をエリーゼがよく把握しており、仕事の話に没頭してしまう彼を見て呆れている姿が、良いコンビネーションを感じさせます。
竜馬のことを信頼して、話を素直に聞いてくれる素敵な夫婦です。
ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!