魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~ あらすじ・キャラ・見どころ紹介!

本作『魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~』は、
漫画:住川惠先生、原作:甘岸久弥先生、キャラクター原案:景先生による異世界転生漫画です。

あらすじ

 主人公ダリヤは、魔法を使って便利な道具を作る魔導具師。兄弟子でもある婚約者と結婚目前というときに突然「好きな人ができたから婚約を破棄してほしい」と言われたところから、物語は始まります。

 元婚約者を吹っ切るために独立して商会を作り、地味にしてきた容姿もガラリと変えて仕事にまい進していくダリヤ。そんなとき偶然森で助けた男性が、実は国で有名な伯爵家の四男、ヴォルフレード・スカルファロット(ヴォルフ)だったことが判明。彼の協力を得て、さらに商会は発展していくことになります。2人で仕事をしていくうちに、少しずつお互いに愛情も芽生えていって…!?

 魔法や魔物の存在する中世西洋風の世界に転生した主人公が、現代日本の知識を使って便利な魔導具を発明していくお仕事×恋愛漫画です。

登場人物紹介

ダリヤ・ロセッティ

 名誉男爵として有名だった魔導具師カルロ・ロセッティの娘であり、自身もまた魔導具師。実は前世では現代日本で家電メーカーに勤め、クレーム処理をこなす日々の中過労死し、この世界に転生してきた記憶を持っています。

 前世で使っていた家電のように便利な魔導具が作れないかと試行錯誤することで、防水布や簡易コンロなどといった、人々の生活を格段に便利にしてきた発明もいくつか行っています。

 浮気しダリアに婚約破棄を告げたトビアスという兄弟子のいる工房で働いていましたが、一念発起して自分の商会を作ることになります。王宮騎士団の騎士として活躍を見せるヴォルフの後ろ盾も得て、どんどんと商会は大きくなっていきます。

 料理上手で、赤毛と緑の目が魅力的な主人公です。

ヴォルフレート・スカルファロット(ヴォルフ)

 騎士団で赤鎧(レッドアーマー)と呼ばれる危険部隊の一員。氷の魔法使い一族として有名なスカルファロット伯爵家に生まれはしたものの、強い魔法は使えないことで騎士として身を立てています。しかし騎士としての腕も超一流。

 ダリヤの作ったロセッティ商会の強力な後ろ盾として、商会の発展をサポートしていきます。

 綺麗すぎる顔面を持つことで女性には苦労しているようですが、ダリヤに「容姿を平凡に見えるようにする妖精眼鏡」を作ってもらったことで、騒がれることなく街中を歩けるようになったことに感動しています。

 さらに、憧れの魔剣をダリヤと試作していくうちに、ダリヤの才能やひたむきさに惹かれるようになっていきます。

ガブリエラ

 商業ギルド長の妻であり、自身も副ギルド長として仕事をするマダム。新米商会長として頼りなかったダリヤに、甘えや情けを捨てて利益を追求することを教え込んでくれる人物です。

 さらに、女性としてのセンスも良く、地味に抑え込んでいたダリヤのヘアスタイルや服装を華麗に変身させてくれた恩人でもあります。

 トビアスとの婚約破棄の際には、破棄にまつわる慰謝料や取り決めの場を設けて、きっちりトビアスに制裁を与えてくれました。

 仕事でも恋愛でも、ダリヤにとって頼れる先輩です。

イヴァーノ

 商業ギルドでガブリエラの右腕として働いていましたが、ダリヤの才能に惚れ込み、商業ギルドを辞めてロセッティ商会で働くことになります。商業ギルドで培ってきた取引の腕でダリヤをサポートしてくれる頼もしい人物です。

 既婚者で、ヴォルフに恋愛面でのアドバイスをするなど、ダリヤのそばに独身男性を近づけたくないヴォルフにとっても頼れる男性です。

ルチア

 服飾ギルドで働くダリヤの友人。おしゃれで、自分はもちろんのこと他人のファッションにも目がない人物です。

 ダリヤが水虫防止の5本指ソックスを作った際にも、ダリヤの指示を見事に形にして、ロセッティ商会に多大な協力をしてくれました。

見どころ – 好きなシーン

 浮気してダリヤを裏切ったトビアスと、その浮気相手をダリヤが見返すシーンは見ていてスカッとします! 後先考えずに行動してしまったトビアスにその後返ってくる災難。読んでいてスッキリすることうけあいです。

 そして、ダリヤが作る料理の出てくるシーン! 貝の酒蒸やラビオリ、そして焼き肉など、私たちにはお馴染みの料理ですが、そういった料理が今まで無かった世界で、初めてその料理を食べる面々の感動の表情に、読んでいるこちらも思わずお腹が空きます(笑)

見どころ – 関係性、ここに注目!

 ヴォルフとダリヤ

 「友人の関係を壊したくない」となかなか一歩踏み出せないヴォルフと、仕事にまい進するあまり恋愛方面にはいまいち鈍感なダリヤ…。高校生の恋愛みたいで応援したくなります。

 伯爵家と、男爵の娘とはいえ平民であるダリヤが無事に結ばれるのかも、この先の見どころだと思います。

 マルチェラとイルマ

 ダリヤの友人のおしどり夫婦。婚約破棄したダリヤのことを家族のように心配して気遣ってくれる2人です。身寄りのいないダリヤにとっての家族のようで、2人が登場すると安心できるところが好きです。

 ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!