貴族転生 ~恵まれた生まれから最強の力を得る~ あらすじ・キャラ・見どころ紹介!

本作『貴族転生 ~恵まれた生まれから最強の力を得る~』は、
作画:華嶋ひすい先生、原作:三木なずな先生、構成:栗元健太郎先生、キャラクター原案:kyo先生による異世界転生漫画です。

あらすじ

 村人から貴族に転生した主人公のノアは、人とは異なるステータスを持っていました。世間ではSSクラスの能力を持っている神童として喜ばれていますが、ノアにはE+Sというように見えているのです。これは自分だけではなく部下の能力も加味されているようでした。

 6歳でありながら王者の風格を備えるノアは、多くの御付きに慕われますが、第13親王という身分は権力争いには弱すぎました。上位の親王から命を奪われかねない水の魔剣を送られましたが、魔剣を実力で従わせ、さらに能力を伸ばしていきます。

 ノアにとって、人材は宝物です。比喩ではなく、実益としても必要なのです。ノアは貧困で身を売りかねない侍女を領地ごと救い、その功績が広まり、皇帝に見初められていきます。それはノアが権力争いに巻き込まれていくことを意味するのでした…。

登場人物紹介

ミーレス帝国皇帝

 ノアの父です。一般的には優秀なノアと敵対する無能な皇帝といった役割を担わされる所ですが、本作は賢帝です。とはいえ寿命には勝てず、次代の皇帝を選ばなければならないのですが、多産にも関わらず子供の才に恵まれませんでした。これだけの数の子供がいて、性格に難のある子供ばかりというのは……ぶっちゃけ教育方針に問題がある……いえ、皇帝の方針に異論を挟むべきではありませんね。そのような状況でノアのような麒麟児を得た皇帝は、何とかノア派を押し上げたいわけです。

 ノアが報告する情報を悉く事前に察知している点は、さすがは賢帝と呼ばれる男でしょう。ノアも勝手に育ったようなものなので、本当に育成力だけは残念な男ですけれど。

オスカー

 第8親王。嫌な兄妹も多い中、良い兄貴です。権力争いの相手にもかかわらず、皇帝がノアを褒めたことを我が事のように喜んでノアに伝えてくる様子は、一滴の清涼剤ですね。

 ノアが市場で見つけた掘り出し物についても、嫉妬するでもなく、取り上げるでもなく、正直に価値を教えてあげる度量の大きさは、年齢的にもノアの上司になるべき人物と言えるでしょう。

 ノアの事を優秀だと認識していますが、まだ子供の中では、という位置づけで守ろうとしてくれています。でも、ぶっちゃけ、ノアを守れるほどの実力かは怪しい所ですけれど。

ドン

 ギルバートに仕える家に生まれたために、汚いことをしなければいけなかった人物です。偽装してノアに仕えようとしましたが、ノアは仲間にした人間が忠誠を誓っているか判別が可能(自分の能力値に増減があるため)なので、ドンの偽装を見破り、工作を打ち砕きます。

 結果的に死を受け入れるドンですが、ノアは巡り合わせを大事にしてドンを味方に組み入れます。もちろん、次の裏切りは極刑だと伝えた上で…。ノア陣営に組みしたドンは、この先有能な男として活躍していくでしょう。

メイブリック

 分かりやすい悪役の財務省長官です。

 予算の出し渋りで水害が起きた領地を見捨てようとしていましたが、ノアは正論で皇帝の威信を傷つける行為だと窘めます。ノアに権力を持って助けてもらおうとしていたマーレイも、論理で押し通すノアの鬼才に改めて心服するのでした。論理で負けると手のひらクルックルのメイブリックは、さすがは政府高官に上り詰めた男と言えるでしょう。

アルバー

 権威的に厄介な壁となる皇太子です。

 皇太子の部下が連座に相当することをやらかした時、皇帝の親の情を瞬時に慮ったノアは、実行犯を即刻死罪に命じます。それはアルバーに罪がいかないようにするためですが、アルバーはその意図を組めず、自ら実行犯を暗殺します。本当に困った男です。

見どころ – 好きなシーン

 皇帝に見初められていく中で、単純に自分の序列を上げるのではなく、あくまで皇太子を上に戴き、されど実権は渡さないという策を弄するノアは素晴らしいと思いました。思わず年齢を忘れそうになります。

 武力的な意味でも魔法適正や魔剣、変形防具などを持っているので、客観的にもノアと敵対するのはまずいと思うのですが、そこはそれ、何かやらかす雰囲気がプンプンしている皇太子が空気を読まないこと請け合いです。

 若干小遣い以上の資金を使っているっぽいノアの資金力に疑問点はありますが、親王の権威と金を使い領地を救っていく様は爽快なものです。

見どころ – 関係性、ここに注目!

 ノアに惹かれていく女性はたくさんいますが、まだ6歳ということで男女的な間柄にはなっていないようです。侍女たちはかなり惚れこんでいるようですが、ショタコンなのでしょうか。まあ、10歳くらいの年齢差は王族の妾になれるのなら大した障害ではないのかもしれませんね。

 他の王族に比べると明らかにノアは優しくて有能ですし、将来性がアリアリなのが分かります。皇帝に頻繁に拝謁できるところからも引く手数多でしょう。今のところはノア視点では特定の女性を見初めている様子はありませんが、時間の問題かもしれません。

 ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!