悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました あらすじ・キャラ・見どころ紹介!

本作『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』は、
作画:柚アンコ先生、原作:永瀬さらさ先生、キャラクター原案:紫真依先生による異世界転生漫画です。

あらすじ

 エルメイア皇国の公爵令嬢であるアイリーンは、学園の夜会中に婚約者であるセドリックから突然言い渡された婚約破棄にショックを受けて、前世の記憶を思い出します。

 この世界が「聖と魔と乙女のレガリア」という乙女ゲーム世界であること、自分はヒロインに立ちはだかる悪役令嬢であること、どの攻略ルートでもラスボスの魔王とヒロインの戦いに巻き込まれて、ナレーションで紹介されるだけの雑な死に方をすること…。

 そんな雑な死亡を回避するには、魔王に覚醒する前のクロードを攻略するしかない!

 メンタル最強な悪役令嬢が周りの人間を巻き込みまくって、魔王を攻略しながらヒロインたちをざまぁして成りあがる物語です!

登場人物紹介

アイリーン・ローレン・ドートリシュ

 エルメイア皇国宰相ドートリシュ公爵家の令嬢。皇太子であるセドリックの婚約者でしたが、いわれのない罪での婚約破棄によって、前世の記憶を思い出します。

 自分が悪役令嬢であることと、死亡フラグを思い出した彼女は、魔王が覚醒する前に攻略してしまえば死亡フラグを回避できると考え、セドリックの異母兄であるクロード(魔王)を攻略することを企みます。

 クロードに何度も鼻であしらわれては媚薬や色仕掛け等を仕掛けて、クロードや周りを翻弄しつつ、徐々にクロードに惹かれていきます。

 次期皇妃になるべく育てられたので、教養を持ち合わせています。公爵家の事業運営にも携わっていたので、政治経済に明るいです。どんな危険な場面でも、自ら立ち向かうだけの胆力がありますが、周りの人間を心配させます。

クロード・ジャンヌ・エルメイア

 エルメイア皇国の元皇太子であり、魔王の生まれ変わりです。

 魔王という異形の魔物に愛され、感情が乱れれば自然法則をも乱す力をもってしまったので、人々からは強大な力を持っていることを恐れられます。暗殺を幾度もされかけますが、魔物たちの力で阻止してきました。

 10歳のときに「人と魔物との相互不可侵」を条件に、皇位継承権を返上しました。非常に聡明で、人も魔物も傷つけたくないと平穏な日々を願う、心の優しい性格です。

 アイリーンのことは邪険に扱っていましたが、何度もくじけない姿勢と優しい性根に触れて、徐々に惹かれて婚約します。

リリア・レインワーズ

 レインワーズ男爵令嬢で「聖と魔と乙女のレガリア」の主人公。魔物を打ち払う聖剣を操る「聖剣の乙女」。

 最初はヒロインらしい天真爛漫で心優しい少女でしたが、物語の途中でアイリーンが前世の記憶を思い出したことで、「この世界はアイリーンと自分以外は全てNPC」と解釈してしまい、元の天真爛漫さを残しつつも、他人を傷つけることや人が死ぬことにも関心がなくなってしまいます。

 しかしアイリーンには執着しており、彼女のピンチには嬉々として協力します。

アーモンド

 大型のカラスの魔物。カタコトながら言葉を話し、文字も読めます。

 クロードに会おうとするアイリーンの邪魔をして、アイリーンを道に迷わせますが、アイリーンが持ってきたクッキーと門番の証としてのリボンに釣られて姿を現し、クッキーに盛られていた痺れ薬に当たってしまいます。その際に食べていたクッキーがアーモンドクッキーだったので、名前がアーモンドになりました。

アイザック・ロンバール

 ロンバール伯爵家の三男。頭が回り、商才にも優れているので、アイリーンには商会運営などにおいてよく重宝されています。

 昔からアイリーンの功績をセドリックが横取りしていることに気が付いていましたが、糾弾できる地位も勇気もなかったので、アイリーンには負い目があります。

見どころ – 好きなシーン

 アイリーンがクロードに会おうと、城に向かう森に入りますが、なかなか城に到着できません。アイリーンは、カラスの魔物に邪魔されていると考え、持参していたクッキーとリボンで釣って、カラス(後にアーモンドと命名)にアーモンドクッキーとリボンをあげます。実はクッキーには痺れ薬が仕込まれていたので、アイリーンは弱ったカラスを人質に取ってクロードを呼び出します。

 普通のヒロインでは考えつかない行動力に驚きます! しかも後でカラスにあげたチョコチップクッキーには男性だけに効く媚薬を仕込んでいた、という2段構えの策略! 強いヒロインが好きな私にはとても魅力的なシーンです!

見どころ – 関係性、ここに注目!

 最初はアイリーンの方がクロードと婚約するために激しいアタックをし、それをクロードが邪険に扱うという感じでしたが、次第にアイリーンのくじけない姿勢と、魔物にも優しく接するところにクロードの方が惹かれていきます。

 最終的にはクロードの方が逆にベタ惚れになり、「泣かない君を泣かせてみたい」などと言うクロードにアイリーンの方が振り回される感じになります。周囲からもドン引かれるくらいの熱烈さになるのがとっても好きです! セドリックとは、婚約者ではあっても清い関係でしかなかったので、クロードからのアプローチにたじたじになっているアイリーンが最高にかわいいです!

 ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!