俺は星間国家の悪徳領主! あらすじ・キャラ・見どころ紹介!

本作『俺は星間国家の悪徳領主!』は、
漫画:灘島かい先生、原作:三嶋与夢先生、キャラクター原案:高峰ナダレ先生による異世界転生漫画です。

あらすじ

 『案内人』と名乗る謎の人物の手によって、とある男性が異世界転生するところから物語は始まります。この男性は、身に覚えのない借金や浮気等で不幸のどん底におり、そうなったのは妻に裏切られていたからだと案内人から知らされました。

 結果、男性は次の人生では他者を踏みつけて悪の限りを尽くしてやる!と決意。こうして転生を果たし、星間国家の領主の息子リアム・セラ・バンフィールドへと生まれ変わりました。

 「今世では悪徳領主となって好き放題してやる!案内人も味方をしてくれている!」と張り切るリアム。リアムなりに悪徳領主を目指しますが、民衆からは何故か慕われ、名君として崇められていくことになるのでした。

登場人物紹介

リアム・セラ・バンフィールド

 前世は悲惨な人生を歩んだことで、今世は他人を虐げる立場に立ってやると一念発起しました。幸い、転生したのは領主の息子。しかも両親からはすぐに家督を譲られ、リアムは領主になります。これを機に重税をしき、民衆から搾取する悪徳領主になることを目指しました。

 しかしリアムの考える悪徳領主は、日本という国基準の悪徳領主。この世界基準の悪徳領主とは大きくかけ離れていました(例えば、民衆からより多く税を絞る為には、民を肥し太らせなければなりません。その為にリアムは民衆の生活を改善しました。しかしこの世界の領主はそんな事しません。何も与えずに奪うだけ。)。結果、悪徳領主を目指しているはずが、名君と奉られています。

案内人

 地球で暮らしていたリアムを、異世界へ転生させるだけの能力を持った謎の人物。他人の不幸を好み、実はリアムが前世苦しんでいたのも案内人によるものでした。本作中、トップクラスの最悪な性格をしています。

 リアムは前世で、妻や上司に裏切られていますが、それを裏で操っていたのがこの案内人。リアムを不幸のどん底に陥れ、その様を楽しんでいました。そんな事を知らないリアムは案内人に感謝をし、悪徳領主目指して頑張っています。しかしそんなリアムを更なる不幸に陥れようと画策するのでした。

安士

 リアムの剣の師匠であり、一閃流の達人を自称する人物。しかしその中身はただの詐欺師で、まともな剣術は出来ません。ハッタリを利かす為、剣ではなく様々なトリックを使ってリアムの目を欺きます。子供だましのようなものでしたが、これをリアムは本物だと勘違いしました。

 詐欺師である安士が剣術を教えることは出来ないので、無理難題をリアムに言い渡します。しかしこれをリアムは見事クリア。このままここにいてはいずれボロが出て殺されてしまうと恐れ、安士はリアムの元を離れていきます。

天城

 リアムの両親が用意したメイドロボで、見た目は美人。リアムの世話だけでなく、領地経営まで出来るハイスペック。

 前世では女性に裏切られた経験をリアムは持っているので、メイドロボなら裏切る事はない!と思われて溺愛されています。

ニアス・カーリン

 帝国第七兵器工場の技術中尉。リアムの愛機「アヴィド」を改造してから、バンフィールド家に大きく関わるようになります。

 天然でポンコツなところがあり、リアムに泣きつく場面が良く見られます。

 技術者としての能力はピカイチ。

見どころ – 好きなシーン

 バンフィールド艦隊 vs 宇宙海賊のバトルシーンが爽快でスカっとします! この戦いがリアムを名君たらしめるようになった第一歩でもあり、案内人に強い感謝を示すようになった記念すべき戦いです。

 数で劣るバンフィールド艦隊ですが、リアムは士気が違いました。海賊ゴアズを倒せば、その賞金首で財政難を乗り切れる!と。しかも自分を信じた案内人まで味方してくれていますし、負ける事はまったくないと、堂々と戦場に出て敵を見事撃破。愛機アヴィドを駆って戦場で無双する姿がカッコ良すぎました!

見どころ – 関係性、ここに注目!

 リアムと安士の関係が面白いですね。すれ違いが生んだ師弟関係というのが、ツボにはまっています。

 リアムは安士を一閃流の達人と崇め、師匠として敬愛しています。肉眼では確認出来ない程の剣捌きで魅せてくれましたから。でも実際は肉眼で確認出来なかったのは、安士が剣を振るっていなかったから。そういう仕掛けをしていただけでした。

 しかしリアムは安士を本物だと信じ、どんな修行法でもクリアしていきます。詐欺師である安士が教えられる事なんてないですし、これなら無理だろう?と思うようなところまで。一方リアムはキツイ修行を乗り越える度に何かを会得し、流石師匠だ!と尊敬の念は高まっていきます。

 リアムと安士の温度差というか、ギャップが最高です。

 ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!