本作『魔石グルメ 魔物の力を食べたオレは最強!』は、
漫画:菅原健二先生、原作:結城涼先生、キャラクター原案:成瀬ちさと先生による異世界転生漫画です。
目次
あらすじ
あまりにも不憫だった主人公・アインは、確定レアガチャを回して、毒素分解EXというスキルを貰って転生しました。どんな毒も効かないようですが、主人公が持つスキルとしては地味過ぎないでしょうか…。
アインは、ハイム王国大将軍の息子として剣を鍛え続けましたが、毒スキルと剣の相性は悪く、凡人の域をでません。逆に弟は聖騎士スキルをもっており、父の寵愛も弟にもっていかれていました。自分が蔑まれることには耐えられても、自分を産んだ母親まで不遇になることは耐えられません。
ある日、アインは商人が持ってきた安物の魔石を美味しそうに感じました。一般人には毒になる魔石ですが、アインはその力を吸収できたのです。
魔石を吸収したアインは、不思議と力が漲ってきました。今まで歯が立たなかった鉄の鎧を木剣で切り裂くほどです。これがアインの転機となるのでしょうか…!?
登場人物紹介
アイン
最初は弱いけれど、後から強くなる系の主人公です。魔石の力を吸収できるという才能を持っています。毒が効かないというメリットを活かし、アインだけが魔石の恩恵を受けられるわけです。
クローネに毒の花から宝石を抽出してプレゼントしたときも、アインは一緒にいた母・オリビアにも花を渡すことを忘れない良い子です(まあ、その花、プロポーズ用の花なんですけれど)。
ハイム王国大将軍の子だと思っていたアインですが、実はオリビアが隣国イシュタリカ王女だと判明し、一転王太子になりました。ちょっとお茶目な母親だと思っていた人が、どんどん有能だと判明して行く様は驚きを隠せません。
初代イシュタリカ王を目標に掲げたアインは、努力を怠らず、ハイムを見返せるように頑張っています。
クリスティーナ
すまし顔で登場したポンコツ騎士です。剣を落下させる瞬間にアインの背後に回り込むような達人で、忠義に厚い美人エルフなのですが、大事な場面でこける残念な騎士です。アインは無自覚で魔石の力を吸うらしく、エルフである彼女の力を吸収してしまっていたためのようです。
お忍びで買い物にいったとき、アインに散々秘密がバレないように注意してましたが、結局クリスティーナの発言でアインが高貴な方だとバレてしまいました。アインの影響を考慮しても、やっぱりポンコツです。
カティマ
大事な親族会議に猫に近いケモ度の獣人がいます。え、第一王女なんですか?と驚かされるほどの獣人・カティマです。こんなに濃い獣人がいるということは王様の性癖は……と心配になりましたが、どうやら隔世遺伝(?)のようで、イシュタリカ家は色々な種族の子供が生まれるようです。
……一見、納得しかけましたが、それは先祖にケモ娘好きがいたってことですよね?(業が深い気がしますが、アイン君の前では気付かなかったことにしておきましょう)
マジョリカ
高級宝石店の店主。落ち着いてキセルを吹かしながら、上半身は胸だけを隠せる格好で色っぽいです。ナイスバディでくねくねした佇まいもモテる要素を感じさせます。
オリビア
アインの可愛いお母さまです。ドライアドのオリビアは、ハイムに根付いていなかった(子作りしていなかった)ことが判明します。どうやらアインは彼女の株分けのような存在なのですね。母親属性だから、別に子作りしていても魅力に変わりはないと思いますが、心おきなくハイムをぶっ潰せるような配慮でしょうか。
見どころ – 好きなシーン
歓迎会の席で初代イシュタリカ王と同じようなセリフを綴ったアインに、臣下一同片膝をつく場面は、本当の意味で王太子となった良い場面ですね。自分がのけ者にされていたハイム王国と、同じように扱われていたクロームを守るためというのも動機として格好良いです。クロームに辛く当たっていた臣下も、オリビアの境遇に怒りを覚えていたわけで、決して悪人ではなかったのでしょう。これからアインの元で一丸となっていくだろう、と予期させる名シーンでした。
見どころ – 関係性、ここに注目!
努力の人アインには、王妃、文官、女王すべての教育を制覇してみせる、と頑張るクローネが相応しいですね。オリビアがアインをこれでもかと甘やかすので、クローネにはピリッとした部分も必要なのでしょう。本当はそれ、オリビアの役目なんですけど。お姑さんしっかりしろ。
あとはカティマとアインの関係も好きですね。真面目に説明したカティアを無視してウォーレンに確認するアイン。そりゃポンコツ猫は信じられませんわ、というアインのボケにつっこむカティマが真の家族になった雰囲気を醸していて良いです。
ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!