本作『魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』は、
漫画:かやはるか先生、原作:秋先生、キャラクター原案:しずまよしのり先生による異世界転生漫画です。
目次
あらすじ
暴虐の魔王と恐れられていたアノス・ヴォルディゴードは、戦いに終止符を打つべく和睦を申し入れ、自身を犠牲にして神界・精霊界・人界・魔界とに分ける障壁を張りました。アノス自身は身を犠牲にしつつも、2000年後に転生する秘術を施して…。
そして2000年後、アノスは魔界で転生します。転生するや否や、アノスは赤子であった自身に”成長”の魔法を施して成人に成長。そして魔王の血を引く者に立派な魔皇になってもらうべく設立された、魔王学院デルゾゲードへ入学します。
しかしデルゾゲード内は異常な状態でした。魔王の血を引く純血種のみを尊重し、混血を蔑む。また何故か2000年の間語り継がれていた暴虐の魔王の名前が「アヴォス・ディルヘヴィア」に。
この2000年の間に一体何が?自分の血から生み出した七人の配下はどうなったのか?等をアノスは探っていきます。
登場人物紹介
アノス・ヴォルディゴード
2000年前に暴虐の魔王として恐れられた存在。今世では鍛冶屋夫婦の息子として転生します。生後半年ながら、”成長”の魔法を自身に使うことで10代後半ぐらいの外見になっています。
転生後もその力は健在で、魔王学院デルゾゲートでは入学試験から圧倒的戦闘力で他を圧していきます。
性格はクールで、敵に対しては容赦しません。相手を殺す事はあっても、生き返らせるフォローを忘れません。アノス独自の3秒ルール(3秒以内に生き返らせればセーフ)を遵守しています。
また、味方には優しいです。表立って言いませんが、ミーシャ達を開放してあげたり、レイを文字通り、自身の命を犠牲にしてでも呪縛から解き放ったりと仲間想いな一面を持ち合わせています。
サーシャ・ネクロン
魔王学院デルゾゲートに通う学生であり、アノスの同級生。七魔皇老ネイヴィス・ネクロン直系の子孫であり、皇族。
最初は混血で白服のアノスの事を見下し、突っかかっていました。班別対抗試験でアノスの凄さを身をもって知り、以降アノス陣営に着きます。
視界に映るものを破壊する「破滅の魔眼」持ちで、最初はその能力を扱いきれていませんでした。アノスの協力を得て、今ではその魔眼も使いこなせるようになっています。
性格はツンデレタイプ。心根は優しいのですが、素直になれないタイプの少女。自分の身を捨て、双子の妹ミーシャを救おうとする場面も。
レイ・グランズドリィ
魔王学院デルゾゲートに転校してきた学生。皇族ながらもその血筋を誇る事はなく、純血・混血を気にせず分け隔てなく平等に接しています。転校初日からアノスが只者ではないと気付く慧眼の持ち主。
班別対抗戦ではミサ達と協力し、アノス班と戦います。アノスとは剣で1vs1の対決をし、敗北するもアノスから実力を認められる程の腕前。
アノスとは出会った時から互いに「初対面じゃない気がする」と感じたことから、魔王の右腕であったシン・レグリアの転生体か?と憶測されます。実は転生した勇者カノンであり、暴虐の魔王騒動を起こしたのもレイ。
イザベラ
転生後のアノスのは母親で、職業は鑑定士。おっとり系の性格をしており、料理は上手。
自分の子供であるアノスを溺愛しており、アノスが女性を家へ何人連れてきても「アノスちゃんだから~」とすべてを許してしまうほど。
ミーシャ・ネクロン
魔法学院デルゾゲートに通う学生で、アノスと同級生。
試験を受けに行くときに偶然アノスと知り合い、共に試験を受けた仲。性格は無口で大人しい系です。
サーシャ・ネクロンとは双子で、ミーシャは妹。七魔皇老アイヴィス・ネクロン直系の子孫ながらネクロンの秘術の影響で皇族としては扱われず、白服で学校に通っています。
見どころ – 好きなシーン
アノス vs 七魔皇老アイヴィス・ネクロン戦が一番のお気に入りです。
ネクロンの秘術によってミーシャが消失しようとしていました。サーシャは自身が犠牲になってミーシャには生きていてもらおうと画策したりと、超修羅場状態。アノスがそれらのトラブルを解決しようとしたその瞬間、アイヴィスが奇襲!ここで来るか!と驚いたものです。
アイヴィスは七魔皇老と言われるだけあり、実力はピカイチ。さらに過去を変えようとしたアノスを滅するべく、時の番神エウゴ・ラ・ラヴィアズまで現れてアイヴィスに力を貸します。いくらアノスが強いとはいえ、神まで味方につけたアイヴィス相手にどうやって勝つの?とハラハラしました。
見どころ – 関係性、ここに注目!
ミーシャとサーシャの関係性が好きですね。
二人とも性の対象は男性ですし、アノスに惹かれています。でもこの二人の関係も異常なんですよね。この双子の間にはとてつもない愛があるんです。
特に驚かされたのはサーシャですね。サーシャは登場初期からミーシャの事を蔑んでいました。偉そうな態度で接しますし、相当ミーシャの事が嫌いなんだなと感じたものです。
しかしそれはすべて嘘。サーシャは自分の身を捨ててミーシャを生き残らせようとしており、サーシャが消滅してもミーシャが悲しまないようにという配慮からわざと悪態をついていたのです。これを知った時は感動しました!
ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!