魔法使いの婚約者 あらすじ・キャラ・見どころ紹介!

本作『魔法使いの婚約者』は、
漫画:かづか将来先生、原作:中村朱里先生、キャラクター原案:サカノ景子先生による異世界転生漫画です。

あらすじ

 日本で生まれ育ち、29歳で死んでしまった前世を思い出したフィリミナは、この世界がいわゆる剣と魔法の王道ファンタジー世界であることに気づく。

 数年後、幼馴染のエギエディルズと遊んでいた際に起きたある事故で、フィリミナは一生消えない傷を負ってしまった為、エギエディルズがその責任を取る形で婚約する。

 この出来事からお互いに罪悪感を持ちつつも想い合う二人だったが、エギエディルズの辛辣な物言いから、自分の他に想い人がいるのだと勘違いするフィリミナと、毒舌ゆえに素直に思いが伝えられないエギエディルズがすれ違う。

 そんな中、王宮筆頭魔法使いであるエギエディルズは、エギエディルズとの関係が噂される姫様と勇者と共に魔王討伐へと向かうことに…。

登場人物紹介

フィリミナ・ヴィア・アディナ

 アディナ家第一息女。3歳の時に流行り病に罹り高熱を出したことがきっかけで、前世の記憶を思い出す。前世では日本の一般家庭に生まれ、29歳にして事故に巻き込まれて死亡。そしていわゆる剣と魔法のファンタジー世界に転生してしまう。

 平凡な能力と容姿から、転生物語王道のチートや逆ハーレムを早々にあきらめ、「ちょっと大人びた、背伸びしたがる女の子」として育つ。

 幼馴染のエギエディルズと遊ぶ最中に、ある事故によって一生消えない傷を負う。エギエディルズがその責任を取る形でフィリミナと婚約するも、十字架を背負わせてしまった罪悪感からフィリミナは本音を隠すように。

 誰にでも分け隔てなく接することができる優しい性格で、誤解が解けた後はエギエディルズの心情を読み取り、人間関係をサポートするようになる。

エギエディルズ・フォン・ランセント

 王宮筆頭魔法使いにしてフィリミナの婚約者。

 魔力の高さゆえに生家で封印されていたところを、養父であるエルネストによって助け出される。魔力の高さから周囲に敬遠されてきた経験から、人嫌いである。

 初対面で自分の目をきれいだと言ったフィリミナに一目ぼれするが、婚約するまでそのことに気が付いていなかった。

 元から毒舌家であったが、魔法学院での経験によって助長され、想いを寄せるフィリミナにも辛辣な言葉を吐くようになってしまった。口を開けば皮肉や嫌みばかりで、評価していてもそれを口に出すことは滅多にないため、誤解されやすい。

エルネスト・フォン・ランセント

 ランセント家当主。魔法使いとして王宮に勤めている。

 フィリミナの父であるラウールとは旧知の仲であり親友で、エルネストが暴力沙汰を起こした際には彼によって助けられた。

 妻であり故人のミラベルを誰よりも愛している。宣告された余命からすでに6年が経過しているから、と結婚を拒むミラベルに猛アプローチした結果、ミラベルがその押しに負け、結婚。その後3年の結婚生活を過ごした。

 ミラベルが亡くなった後、エギエディルズを封印から助け、息子にした。エギエディルズを得難い宝物としてかわいがっており、亡き妻が自分たちの子供にと望んだ名前を付けた。

 エギエディルズの辛辣な言葉が本心ではないことを理解している数少ない人物。

フェルナン・ヴィア・アディナ

 次期魔導書司官にして次期アディナ家当主。フィリミナの弟でシスコン。

 人を嫌いになることは滅多にないが、誰よりも愛する姉を奪ったエギエディルズだけは受け入れることができないでいる。しかし、姉が選んだ人だからと認めているところもある。

ミラベル・フォン・ランセント

 エルネストの妻。生まれたときから、20歳まで生きられないと宣告されていた。享年29歳。女性として初めて王宮騎士団副団長を務めた。

 他人に弱みを見せることを嫌い、体が弱いこともひた隠しにしていた。

 エギエディルズの名前を考えた人物。

見どころ – 好きなシーン

 フィリミナのピンチに魔法で現れたエギエディルズが、彼女を抱き寄せるシーンです!

 ヒロインのピンチに駆けつけるヒーローの登場シーンは定番中の定番ですが、このシーンでは普段は皮肉や嫌みばかりのエギエディルズが心配を口に出します。そこから一転し、エギエディルズがフィリミナに危害を加えようとした相手へ怒りをぶつけ、普段冷静なエギエディルズが激高します。

 エギエディルズの意外な一面がみられる場面です!

見どころ – ここに注目!

 フィリミナとエギエディルズの関係の変化がみどころです。

 二人の間の誤解が解けると、フィリミナも彼が気持ちを素直に口に出せないのだと理解し、ほんの少しの表情の変化や態度から気持ちを汲み、人間関係をサポートするようになります。

 この変化が「恋」から「愛」への変化を象徴しているようで、二人の成長を見守っているような気持ちになります。お互いに本音が言えずすれ違っていた二人でしたが、誤解が解けると互いが互いの良き理解者となり支え合うようになる、その変化に注目してほしいです!

 ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!