本作『転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~』は、
漫画:彭傑先生、原作:進行諸島先生、キャラクター原案:風花風花先生による異世界転生漫画です。
目次
あらすじ
ブラック企業に勤めるユージは過労で倒れ、目が覚めると異世界にいました。よく分からないままコミカルなスライムを仲間に加えて、ユージの異世界生活は始まったのです。
幸運なことに職業が2つもあり、魔法が使える『賢者』と魔物使い『テイマー』として冒険者ギルドに登録します。最初の試験で、魔法を放つと周りが変な顔をしています。魔法が弱すぎて落とされるのかと心配するユージですが、強すぎるわ、と盛大につっこまれるのでした。
索敵に優れるユージはB級索敵者として重宝されます。ギルドの指名依頼を行いつつ、世界を滅ぼすドラゴン退治を行うために各地を巡っていきます!
登場人物紹介
ユージ
ユージのお惚け顔は、なかなかイラっとさせる妙な魅力(悪意がないことが分かるだけに質が悪いといいましょうか)を感じます。
簡単に異世界に適応する他の作品に比べると、試行錯誤しながら動くユージの方が共感を得られるかもしれません。魔法の威力なんて使ってみるまで現代人が分かるわけがないのですから。
でも、スライムのテイムをこれでもかと増やしていく様子は、自重をどこかにポイっと捨てたとしか思えません(後から分かりましたが、テイムにも魔力を使うため、ユージの尋常ではない魔力量だったから何ともなかっただけで、下手したら死んでいたらしいです…)。
テイムしたスライムたち
可愛らしい魔物、ユージの相棒(…というか、飯に釣られただけかもしれませんが)です。索敵、隠密行動、魔法攻撃、アイテム保存と汎用的に役に立ってくれています。
すでに彼らの食欲だけで森を消滅させるレベルなので、ユージがいなくなれば即刻討伐対象になりそうです。
世間からは弱いと認識されているようですが、本人たちは強いつもりですし、実際に活躍しているので不思議な魔物ですよね。
プラウドウルフ
ユージの愛騎です。珍しく賢者のくせに空を飛んだりしないので、移動手段として重宝します。
戦闘力も中々のものなのですが、完全に上位互換となるエンシェントライノが登場したことで戦術上の役目は終えました。が、チームユージにはプラウドウルフが必要なのです。ユージもスライムも常識がないですし、強敵にビビる彼がいるからこそ、その強さが読者に伝わるのですから。
シュタイル司祭
温和な司祭。実は若い頃、はっちゃけていました。
決して怒らせてはいけない人ですね。物語的にもお告げによりユージにアドバイスを送ってくれますし、要所で美味しい役回りですね。
ブレザー
初めての出会いでいきなり斬りかかってきた剣士です。通常は「かませ」になる役割ですが、ユージの力量を試すために行った良い奴でした。実力はユージには敵わず驚き役になりますが、この世界では中々の強者なのです。
見どころ – 好きなシーン
基本的には無双する作品なのですが、ドラゴンと戦うところはMPがマイナスに突入するほどの激戦を繰り広げます。本来、逃げ出しても誰も責めない状況ですが、ブラック企業特有の面倒見や責任感からでしょうか、決意を固めて突入するユージの真面目な顔は格好良いです! 結界を使い宙に浮き、特殊なナイフを突き立て、終焉の業火を食らわせる、とそれまでの雑魚戦では見られない迫力を見られます。
ユージもスライムも頑張る中、プラウドウルフ…お前はどこに隠れていたのだ…(…まあ、こういう奴なのです)。
見どころ – 関係性、ここに注目!
ユージのブラック当たり前の労働条件にキレるスライムや、クビになることを恐れるプラウドウルフなど、何だかんだでチームユージのアットホームな労働環境が好きです。無茶ぶりが当たり前になっていくユージですが、本人もかなりブラック働きをこなしているので、決して上から命令しているだけではないのです。
あとはお約束の展開ですが、特殊なユージとこの世界の住人たちとの力量の差による驚き演出は分かっていても良いものなのです。
ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!