本作『転生王女は今日も旗を叩き折る』は、
漫画:玉岡かがり先生、原作:ビス先生による異世界転生漫画です。
目次
あらすじ
乙女ゲーム「裏側の世界へようこそ」。このゲームは主人公(女子高生)が異世界に召喚され、魔王を倒したり倒さなかったりするストーリー。なんとこのゲーム、クソゲーとして有名なのだ!
攻略対象には、皆裏の顔があり、ドM、ゲイ、死体愛好家等々どうしようもない設定の男ばかり。そして、このゲームがクソゲーと言われる一番の理由が、攻略対象の周りに現れる、顔も性格も良い男達は攻略できないということ!
そんなゲームの舞台は、1000年の歴史を持ち、大陸で2番目に大きな国土を有する君主制国家ネーベル王国。この国の王女・ローズマリーに、このゲームのプレイ経験のある、交通事故で死んだ女性が転生した! ゲームでは主人公のライバルキャラにあたるローズマリーだったが、大好きな近衛騎士団長レオンハルトとのフラグが立つのを夢見て、自分磨きを始めるのだった…!
登場人物紹介
ローゼマリー・フォン・ヴェルファルト
ネーベル王国第一王女。金髪に青い瞳の美少女。交通事故で死んだ前世の記憶を持っている。
前世で遊んでいた「裏側の世界へようこそ」では、近衛騎士団長レオンハルトがお気に入りで、彼の隠しルートがあるのでは!?と、クソゲーを最後までやりきったので、ストーリーは全て把握している(なお、隠しルートはなかった)。
そんなお気に入りの彼が存在する世界、憧れの騎士団長に会える未来の為に、彼女は攻略対象達が裏の顔を形成する前に、そのフラグを折っていく。
前世では家庭科部に所属していたため、前世の知識、経験を生かして、病人の看病、病気の予防において周囲から一目置かれる存在になっていく。
ゲームでの本来のローズマリーは、クラウスのことが好きで、彼に好かれる為にSMの女王様のようになる。
レオンハルト・フォン・オルセイン
ネーベル王国近衛騎士団長(物語開始時は、まだ騎士団所属の騎士)。長身の美形。
ローズマリーが、鍛練をサボる彼女の弟・ヨハンを叱っているところを、彼女の兄・クリストフと一緒に見かけたのが、ローズマリーとの初めての出会い。ローズマリーは、彼に恥ずかしいところを見られたと落ち込んだが、彼はローズマリーを格好いい姫君だと思っていた。
一人悩み、思案するローズマリーをいつも気にかけ、支えてくれる。ローズマリーの想い人。
ゲオルク・ツー・アイゲル
攻略対象の一人。侯爵家の後継ぎ息子。ローズマリーの婚約者候補。
ゲームでは、8歳の時に母が亡くなる。妻を亡くした悲しみから荒れた生活をおくる父と、父を立ち直らせることに必死だった叔父に放置され、ひとり母の面影を探した彼が見つけたのが、鏡に写った自分だったことからナルシストに変化する。
転生後のローズマリーの献身によって彼の母は死を回避できている。ローズマリーに好意を抱いているが、彼女からはフラれてしまっている。
クラウス・フォン・ベールマー
ネーベル王国近衛騎士団の騎士。ローズマリーの護衛役。弟・ヨハンを叱るローズマリーに惚れ込んだ変態。
ゲームでも彼はドMの変態で、ゲームでのローズマリーは彼に恋心を抱いていたが、ある日彼の性癖を知り、彼の為にSMの女王様のように振る舞い、歪んだ主従関係を結ぶ。
クリストフ・フォン・ヴェルファルト
ネーベル王国の第一王子。先妻の子で、ローズマリーとヨハンとは父親の血しか繋がっていない。
ゲームでは、クールで聡明と人気が高かったサブキャラ。
妹のローズマリーと弟のヨハンをとても可愛がっていて、時には弟妹の為に厳しいことを言うことも。
見どころ – 好きなシーン
ルッツ誘拐計画の一部として、武器を隠し持ち、ローズマリーに近づく侍女ヒルデ(しかし、彼女は裏で糸を引くニクラスにけしかけられただけの被害者)。そんな彼女を利用し、ローズマリーに近づいたニクラス。ローズマリーの「やめて!」という声も聞かず、彼が口封じの為に目の前のヒルデを殺そうとした時、レオンハルトが現れ、ヒルデは殺されずに済みました。
この時、ローズマリーは、「来てくれた…レオンハルト様だけが私の叫びを聞いてくれた…」と思います。いつもローズマリーを気にかけてくれるレオンハルトが、行動でも示してくれた瞬間で、これは惚れる!と思いました!
見どころ – イチオシの関係性
レオンハルト×ローズマリーです!
いつも1人、今後を思い悩み行動するローズマリーを、気高い姫君と敬いながらも、1人で悩まないで、何かあったら私を呼んでくださいと気にかけるレオンハルト。そんな彼に、当初本当のことを言えるはずがないと思い、誤魔化していたローズマリーも少しずつ信頼を寄せていきます。彼女が近づくことで、彼もまたローズマリーのことを大切に思うように。
彼との未来を掴む為、ストーリー展開は勿論、父王からの無理難題等、困難を乗り越えていく2人の姿は必見です!
ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!