私、能力は平均値でって言ったよね! あらすじ・キャラ・見どころ紹介!

本作『私、能力は平均値でって言ったよね!』は、
漫画:ねこみんと先生、原作:FUNA先生・亜方逸樹先生による異世界転生漫画です。

あらすじ

 前世、人よりも能力が高く、周りから期待の目を向けられ続けてきた主人公・栗原海里は、自らを犠牲に少女を大型車から救い、死亡した。

 死後の世界で、創造主からお礼として異世界転生することとなり、その際に自身の能力を「平均値」にするよう願った。願いは叶い、異世界は剣と魔法のファンタジー世界であり、海里はアデル・フォン・アスカムとして「平均値」な能力で転生したつもりだった。

 しかし、「平均値」の取り方を指定していなかったために、神をも含む全存在の「平均値」になってしまい、人類の限界を遥かに超えた能力と権限(創造主によって世界中に散布されたナノマシンを利用する権利)を持つ事に。

 この物語は、アデルが普通の女の子として生きるために、仲間と共にゆるく楽しく、時に真面目に冒険する物語である。

登場人物紹介

アデル・フォン・アスカム(栗原海里)

 少女を救うために自らを犠牲にした事で転生した。貴族の家の娘として転生し、後にお家騒動から子爵家当主となる。冒険者グループ「赤き誓い」の一人。

 長い銀髪にピンクのリボンが特徴的。身長やスタイルは人族(人間、エルフ、ドワーフ)の「平均値」になっており、小柄なため年齢よりも幼く見える。

 魔法の原理が、ナノマシンが起こす現象だと理解しており、権限も「平均値」なため、人類としては破格の力を扱うことができる。身体能力もずば抜けているため、戦闘において古龍種くらいしか相手にならない。

 期待され続けた前世の影響で普通に暮らしたいと願うが、能力・家柄・容姿全てが平凡でないため苦労している。何事にも動じない図太さを持つ天然キャラ。

レーナ

 「赤のレーナ」の異名を持つ魔術師。「赤き誓い」の一人。

 赤い髪に首のチョーカーが特徴。主人公と同じくらい小柄であり、それをコンプレックスに思っている。

 攻撃魔法を主に使用し、特に炎魔法を得意としている。主人公によって魔法の原理を教わり、さらに強化された。

 強気な性格で舐められないように気を張っている。特に子供扱いを非常に嫌っている。過去のトラウマから盗賊を憎悪しており、殺すことを良しとしていたが、改心した。

メーヴィス・フォン・オースティン

 「赤き誓い」のリーダー。伯爵家の長女であり、末っ子なため、親・兄弟から非常に可愛がられている。

 金髪ショートカット。身長は高く、男装した際には女性が惚れてしまうほど顔が整っている。

 家系で魔法を扱うことができず、剣技のみを磨いていた。後に、主人公によって身体強化や剣を媒介にした風魔法を使用できるようになっており、高い戦闘能力を持っている。

 常識人であり、真面目なため、曲がったことを嫌う。また、主人公の創作話に出てくる弱きを助けるヒーローに憧れている。

ポーリン

 有名な商人だった父とその愛人の娘。「赤き誓い」の一人で財務担当。

 見た目は気の弱そうなボブの女の子。他の「赤き誓い」のメンバーと比較すると胸が圧倒的に大きい。

 元々は治癒魔法を少し使える程度であったが、主人公の指導により最高クラスの治癒魔法使いとなった。他にも簡単な攻撃魔法を覚えており、特に熱湯・辛み成分をぶつける等の搦手を好む。

 普段はおっとりとした性格だが、お金が絡むと頑固で譲らない。また、実の父が殺された過去を持っており、復讐を虎視眈々と狙っていた。

ナノマシン

 創造主によって散布され、一定濃度まで自動で増殖するよう設計されている。

 本来目に見えないが、光線の屈折を用いて仮の姿を可視化することができる。アニメでは猫のような動物で、漫画版では機械っぽい仮の姿をしていた。

 生物の思念波によって様々な現象を起こす事ができる。異世界文化が停滞した要因。

 主人公に布団をかけてあげたりと、機械よりは感情のある生物として描写されている。

見どころ – 好きなシーン

 ポーリンの復讐劇です!

 複雑な家庭環境を持ち、父を殺した相手に商会を乗っ取られ、母と弟を人質に取られているポーリン。さらに婚姻により自身も利用されようとしている状態から、ポーリンは母と弟を救えるか、復讐することができるかワクワクしながら読む事ができます。

 最後はポーリンが悩みながら、仲間に助けられながら全てを清算し、ハッピーエンドになるので心が晴れるようでした。赤き誓いのメンバーが仲間思いなところは相変わらずですが、このシーンの1番の見どころは復讐相手の商会長の悪人っぷりでした。

見どころ – 関係性、ここに注目!

 主人公とナノマシンの関係です。

 ナノマシンは実験用として創造主に異世界中に散布された機械ですが、それぞれの識別番号や意思を持ち、会話することが可能(主人公のみ)です。機械にしては砕けた話し方をしていて、和食を再現しようとすると納豆を断固拒否する姿勢を見せたりと人間っぽさが見えます。

 主人公はナノマシンを会話相手として、確かな情報源として頼りにしており、ナノマシンは唯一会話ができる主人公を気に入っています。この関係は異世界に転生した当初から変わっておらず、読んでいて安心する組み合わせでもあります。

 ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!