本作『悪役令嬢ルートがないなんて、誰が言ったの？』は、
漫画：あさここの先生、原作：ぷにちゃん先生、キャラクター原案：Laruha先生による異世界転生漫画です。
目次
あらすじ
乙女ゲームのヒロインは、必ず王子に見初められて幸せになる……その陰には独りぼっちの悪役令嬢がいるのです。ゲームを楽しみながらも、どこかモヤモヤしたものを捨てきれなかった主人公は、ゲームの運営会社に「悪役令嬢ルートを作って欲しい」という要望を出したのでした。
オフィーリアとして転生した主人公は、7歳のとき前世の記憶を思い出しました。悪役令嬢とはいえ、フェリクス王子の婚約令嬢というポジションは女の子の憧れといえるでしょう。
しかし、自分がどういう未来を歩むかは、オフィーリアの選択というより、ゲームのヒロイン・アリシアの選択が重要になります。平和に暮らせる友情ルートもあれば、軟禁や国外追放もあります。この世界で生きてきたオフィーリアは、フェリクス王子の優しさと愛情を思う存分受けており、今更ゲームのキャラクターだからと割り切れるものでもありません。「たとえ悪役令嬢でも幸せになる権利はある」をモットーに学園生活に挑むのでした。
登場人物紹介
オフィーリア
当て馬の悪役令嬢で不美人はほぼいません。身分も公爵家で、オフィーリアのカタログスペックはとても素晴らしいです。中身が転生者ということで、7歳以降、破滅を防ぐためにも、王妃教育や容貌を磨くことにも努力を欠かしませんでした。高飛車ではない悪役令嬢が、ヒロインとしてフェリクス王子からの寵愛を受けていくのは自明と言えましょう。
なるべくアリシアとも仲良くしていこうと考えていたのですが、明らかな敵意をもってオフィーリアを貶めていくアリシアに次第にモヤモヤが生まれてしまいます。本来のフラグをバキバキと折ってくれるフェリクス王子を頼もしく思い、悪役令嬢ルートにならないように気を使いますが、アリシアの彼を貶める発言だけは容認できず、アリシアの策に乗ってしまう気の強さも魅力です。
アリシア
空気を読まず、オフィーリアとフェリクス王子の間に割り込んでくるアリシアは、「ざまぁ」を楽しみに待つくらいには悪役をこなしてくれます。リアルで存在すると精神を疑われるくらい空気を読んでいませんが、この世界をゲームだと認識している転生者なら話は別です。
彼女は次々とイベントを発生させていき、攻略度を示す花の開花を見て、オフィーリアは焦りを覚えます。
フェリクス王子
赤の花をモチーフにする王道ルートの王子です。彼はオフィーリアの婚約者で、彼女の愛情を受けたい気持ちが前面に出ています。なるべく迷惑をかけないように、と遠慮するオフィーリアを見て、あからさまに寂しそうなワンコ系王子様です。多分、頼ってあげると喜ぶタイプです。
王子らしくアリシアにも丁寧に対応しますが、アリシアの策を華麗にスルーしてくれます。表面上はアリシアとフェリクスは仲が良さそうにふるまうため、オフィーリアは内心で焦ったり落ち込んだりしますが、そのことに気付いているのかは不明です。
リアム
白の花をモチーフにするクール系神官です。現世ではナンバーワンの人気だったようで、イケメン揃いの劇中でも頭一つ抜けています。フェリクス一筋のオフィーリアをもってしても、対面すると赤面してしまうくらい美形です。挨拶の途中で興味をなくして本を読みだす姿勢はどうかと思いますが、イケメンは何をしても許されるのです。
カリン
気を張りつめている学園で、唯一心から信頼できる侍女です。常に笑顔でオフィーリアを迎えてくれ、紅茶や入浴の準備はばっちりです。
オフィーリアの心労は前世所以なので、カリンに理解することはできませんが、今日だけは甘いものを食べてもいいのです、とオフィーリアを甘やかせてくれる高い癒し力が魅力です。
見どころ – 好きなシーン
内心は語られませんが、ところどころでしたり顔になるアリシアの悪役顔は見所の一つでしょう。王子たちの前の顔とのギャップを見る限り、本当は良い人、という線はなさそうですが、はたして彼女の本心はどこにあるのでしょうか。
ヒロインは光属性で悪役令嬢は闇属性というのもよくある話ですが、タブー属性の闇を隠して、魔法が不慣れという評価を甘んじるオフィーリアが切ないです。そのようなオフィーリアをこそっとフォローするフェリクス王子はマジイケメンです。
見どころ – 関係性、ここに注目！
基本的にフェリクス王子はオフィーリアをしっかりとターゲットにしているようで安心感がありますが、他の攻略対象とオフィーリアの関係も気になるところです。今更オフィーリアが他の男性に気を取られる感じもありませんが、そこはスペックの高い男性陣です。とくに気さくなエルヴィンとか、美形なリアムが本気になったら、何が起きるか分かったものではありません。
一方、女性同士のオフィーリアとアリシアは激突必死ですよね。ここから仲良くなったら逆に驚きです！
ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね！
