本作『悪役令嬢は嫌われ貴族に恋をする』は、
漫画:伊吹有先生、原作:葉山湊月先生による異世界転生漫画です。
目次
あらすじ
愛川絵里は、攻略対象と呼ばれる男性キャラクターと恋をする、いわゆる乙女ゲームが大好きな女子高生。お目当てのキャラを攻略するため、徹夜でゲームをしたある日の朝、急いで学校へ向かう途中に、トラックと接触してしまいます。目が覚めた絵里は、なんと大好きな乙女ゲームに出てくる悪役令嬢のエリスに生まれ変わっていました!
ゲームのシナリオ通りに進んでしまえば、婚約者の第一王子であるアノンをヒロインに奪われてしまい、エリスには破滅エンドが待っている…、そんなエンディングを回避するべく、ヒロインと仲良くなるエリス。
ヒロインをいじめることもなく、素直になって楽しい時間を過ごしていた…はずなのに、アノンから婚約破棄を告げられてしまいます。さらに追い打ちをかけるように、帰宅途中に怪しい男たちに襲われて…!?
登場人物紹介
愛川 絵里
攻略対象のためなら徹夜で頑張ってしまうほど、乙女ゲームが大好きな女子高生。しかし、そのせいで若くして生涯を終えてしまい、大好きなゲームの悪役令嬢に生まれ変わってしまいます。
どうにか破滅エンドを回避しようと頑張るのですが、あっけなく婚約解消されてしまいます(帰りの馬車の中で、「この展開は冷静に考えて王子の浮気だし、ヒロインも友達の婚約者を奪うってどういうことか!?」と怒っているシーンは、いかにも転生者っぽく、共感できます!)。
婚約破棄されてからは、ゲームのシナリオとは違うシナリオを、エリスがきちんと選んで生きていくことになります(持ち前の明るさで道を切り開いていく様子は、読んでいて気持ち良かったです!)。
レン・リヒドシュタイン
クールなイケメンの第四王子。王子でありながら悪に手を染めていると噂され、「嫌われ貴族」と呼ばれていますが、それは実は王家を守るための彼の知恵でした。大切な家族、国を守るために、自ら悪役を買って悪人を排除していたのです。
ちょっと強引なところがあり(そこがまたいいのですが)、あまり表情が変わらないので怖そうに見えますが、貧しい女の子から花を買ってあげたりと、優しさの塊のような人です。
リリィ
エリスの侍女。ただ身の回りの世話をするだけの侍女ではなく、好い意味で砕けているというか、主であるエリスにもしっかり意見を言ってくれます。エリスの良き理解者の一人で、エリスが朝帰りしてしまった時には、エリスの父親にエリスを許すようお願いするなんてことも。
第一王子の婚約者として頑張ってきたのに、あっけなく捨てられ、やっと幸せになれそうなエリスをずっと見てきたリリィは、時には体を張ってエリスのことを守る、本当にエリスを大切に想っている侍女です。
エリスの父
第一王子・アノンとの婚約により、娘・エリスが無理をしていることを感じ取るなど、娘のことをよく見ているお父さん。婚約が破棄になって、王家との縁が切れてしまっても、怒ることなど微塵もありません。
自慢の娘を射止めたレンの方が、アノンよりも見る目があると言ってくれる、優しいお父さん。
リチャード
レンの右腕。見た目は飄々とした感じですが、頭の回転が速く、仕事のできる人間です。
頭脳派と見せかけて、マフィアの手下からリリィを守るシーンでは圧倒的な強さを見せます(このギャップにキュンと来ること間違いナシです!)。
レンとエリスがすれ違ってしまった際には、二人が仲直りできるよう気遣いを見せたり、リリィを守るシーンではリリィの心境を慮った言葉をかけたり、思いやりにもあふれた人です。
見どころ – 好きなシーン
リリィがマフィアの手下・ワンウェイと対峙したシーンです。
リリィは体術などは心得ておらず、絶体絶命のピンチである中でも、絶対にエリスに手出しはさせないと、必死でエリスを守ります。エリスと過ごした日々が走馬灯のように思い出され、エリスとリリィがお互いに大切に想い合っていることが分かります。いつもは丁寧な言葉遣いのリリィが、怒りを露わにして、「死ぬ覚悟はできている」というセリフに、うるっときてしまいます!
見どころ – イチオシの関係性!
エリスとリリィの関係性が大好きです。二人がただの主と侍女というだけでなく、本当にお互いを信頼し合っている様子に感動します。
最初は、リリィはレンのことをよく思っていなかったのですが、エリスを信じている、だからエリスが信じたレンを信じるといった形で、リリィはエリスとレンを応援し始めます。二人がすれ違った際には、エリスを鼓舞し、仲直りに一役買っていました。
リリィは、リチャードのことが気になっているようなので、エリスと恋バナをする日も近いかもしれません。とても楽しみです!
ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!