悪の華道を行きましょう あらすじ・キャラ・見どころ紹介!

本作『悪の華道を行きましょう』は、
漫画:やましろ梅太先生、原作:真冬日先生による異世界転生漫画です。

あらすじ

 王子とヒロインが恋に落ち、王子の婚約者であった侯爵令嬢セレスティーヌは、ヒロインを虐める悪役令嬢になってしまった。王子はセレスティーヌを許さず、婚約破棄。それどころか、冷酷非道のハゲデブ中年宰相とセレスティーヌを結婚させることに…。

 絶望の結婚式の最中、セレスティーヌは前世の記憶に目覚める。前世の自分は枯専で、おじさま大好き。侯爵令嬢セレスティーヌはおっさんなど論外。混ざり合う好悪の渦を抜け出せば、あれほど気持ち悪くて大嫌いだった宰相が、何だか素敵に見えて大混乱。

 旦那様が大好きになってしまったセレスティーヌと、若い女など砂糖菓子のように食い散らかしていたヒキガエル顔の宰相が相思相愛となり、輝く愛の力で美と金と権力を行使して、幸せな人生を謳歌するラブコメディ!

登場人物紹介

侯爵令嬢セレスティーヌ

 王子がヒロインと恋に落ちた怒りから、ヒロインを虐めて王子から婚約破棄された悪役令嬢。王子とヒロインの策略で、冷酷非道のハゲデブ中年宰相と結婚させられてしまうが、結婚式の最中に前世の記憶が蘇り、おじさま大好き枯専スキルが発動。セレスティーヌの嗜好と対立するが、初めての夜を越えた朝には、旦那様大好き妻になっていた!

 宰相の妻となったセレスティーヌは、旦那様に愛される為に財産を湯水のように使い、美のカリスマとしての地位を確立。広告塔となった自分を利用して副業を展開し、使った財産以上の財貨を宰相家にもたらしている。

 そんなセレスティーヌの悩みは、旦那様の健康と頭皮と泥棒猫。食事に気を配り、毛根の失われた大地に活力を取り戻す薬作りを頑張り、無作法な猫とは全力で戦い勝利すると決めている。浮気は絶対に許さない。

宰相

 セレスティーヌの旦那様。冷酷非道のハゲデブ中年男。王家など飾りと豪語し、裏から国を操る悪徳宰相。

 若い娘が大好きなので、王子の策略に乗ってセレスティーヌと結婚したが、妻の囁く愛の言葉は全て虚偽であり、金が目的だと思っていた。しかし、セレスティーヌの真摯な愛に気付き、妻から愛されたいと思うようになってからは、永遠の新婚家庭が始まる。

 妻に激甘な旦那様は、セレスティーヌのお願いなら何でも聞いてしまうが、ダイエットだけは難しく、妻に愛される健康ボディを手に入れたいと思いながらも、痩せる事が出来ず困っている。

マルク

 宰相の長男。騎士。美男子。後妻と義理の息子が、ハゲデブ親父の目を盗んでロマンスしている本を執筆、世界的ベストセラーになっている。

 年下の義母は美貌で父を誑かし、財産を食い荒らしていると思っていたマルクはセレスティーヌの事が嫌いだったが、相思相愛の幸せ夫婦だと知ってからは態度が軟化。
 さらに、父の息子であるが故に(呪われた血によって)髪が儚くなってしまう恐怖から目を逸らしていた日々が、セレスティーヌの協力によって目を逸らさず挑む日々となった事で、彼の中のセレスティーヌの好感度が上がり、今も行ってはいけない所まで上がり続けている。

第一王子

 侯爵令嬢セレスティーヌの元婚約者。ヒロインと恋に落ちてしまう。
 ヒロインを虐めたセレスティーヌに、王子は激怒して婚約を破棄、罰として醜く冷酷非道な中年宰相との婚姻を強要する。そして二人の結婚式にも参列し、ヒロインと共に笑い者にする。

 宰相とセレスティーヌが相思相愛の幸せ夫婦になって、今まで以上に金と権力を振りかざし、セレスティーヌにおいては輝く美貌まで手に入れると、王子とヒロインはそれが許せず、セレスティーヌへ嫌がらせをする。しかし宰相に阻まれ、宰相を追い落とそうとして自分たちが国外に放り出された。

 王太子の小物感がすごい。

リュカ

 宰相とセレスティーヌの息子。

 赤ん坊の頃からママ大好き、パパはイヤっ子だったが、成長すると義兄マルクが加わり、彼の事を「パ、じゃなくて兄様」と言い直している。マルクはこれを「パパ」と言い間違えていると考え、そのうち本当にパパになるかもしれないからあえて直さないようにしているが、実際は「パゲ」と言いたいのをママに怒られるから直している。

 将来の夢はママと結婚する事。

見どころ – 好きなシーン

 王子がソリィエ国の女王に婿入りする場面です!

 王子とヒロインは、セレスティーヌが宰相と結婚した後も、幸せに暮らすセレスティーヌたちを虐げるべく、宰相を失脚させようと画策しますが、失敗し、国外へ追放されてしまいます。そして王子はソリィエ国女王の十三番目の夫として婿入りし、ヒロインは第二婦人として同行することになります。

 第一王子が国外へ婿入りなどありえない出来事ですが、宰相は王子とヒロインを差し出す事で人気のソリィエ布を優先的に確保する事に成功したのです。

 ソリィエ布のドレスを着たセレスティーヌを伴った宰相がその事実を伝えると、王子は状況を理解してセレスティーヌへ助けを求めますが、彼女はにっこり笑って祝辞を伝え、宰相と共に立ち去ります。

 逆断罪イベントが華麗に決まって、とても気持ちよかったです!

見どころ – イチオシの関係性!

 ブルッス子爵令嬢クララとセレスティーヌの関係です!

 クララの祖父は元老院の議員でしたが、現当主のクララの父親は影が薄く、クララが自力で頑張らないと良い家には嫁げません。そんな自分と比べて、金に物を言わせて目立っているセレスティーヌ…。次第にクララは、パーティー会場でセレスティーヌの真似をしたりして、嫉妬のあまりセレスティーヌを引きずり落してやろうと奔走しますが、全く相手にされません。

 最終手段として、若い女が大好きな宰相に色目を使い篭絡しようとしますが、手厳しく拒絶され、不敬の罰として家ごと潰されそうになります。しかし、セレスティーヌがクララを泥棒猫認定して戦い、勝利した事で無罪放免となります。
 そうしてセレスティーヌと和解したクララは真似事を止め、彼女の良い手駒として使われてゆく事になりますが、「セレスティーヌ大好き乙女」となったクララにとってはご褒美の日々となっていきます!

 ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!