本作『ありふれた職業で世界最強』は、
漫画:RoGa先生、原作:白米良先生、キャラクター原案:たかやKi先生による異世界転生漫画です。
目次
あらすじ
主人公のハジメは、クラスごと異世界に召喚されてしまいました。この世界では、人間族と魔人族とが戦争を繰り広げており、ハジメたちは人間族を救うために呼ばれたのです。光輝が勇者として選ばれる中、ハジメは錬成師という後方職でした。
ハジメたちは修行を開始し、危険な魔物と対峙します。そのとき、香織と良い雰囲気のハジメを良く思わないクラスメートから裏切りに会い、危険な洞窟に取り残されてしまいました。
肉体を欠損するような厳しい環境の中、全てを恨み、魔物を食い、嘔吐を繰り返しながら生き延びます。破壊と再生を繰り返しながら、いつしかハジメは尋常ではない力を手に入れていたのです。
洞窟では生涯のパートナーとなる吸血鬼・ユエと出会い、ハジメは人を信じる心を少しずつ取り戻していきます。
登場人物紹介
南雲ハジメ
男女の嫉妬心から裏切りに会い、死を覚悟する状況に陥ったハジメは、人を信じられない男になってしまいました。ユエと出会うことで、自分が気を許した少数の仲間たちには不器用ながら手助けをし始めますが、基本的には目的のために合理的に判断して、少数の損害を許容するような性格です。
錬成術に長けており、銃やバイク、車などを自在に扱います。ユエ以外にはドSな性格をしており、ドMドラゴンことティオの尻にパイルバンカーをぶっさす所業は、鬼畜ながら正しい使い方だと極一部で絶賛されていたりします。
何だかんだで香織や雫には召喚前の関係性で頭が上がらなかったり、愛子先生の甘ちゃんな性格を否定しきれなかったり、人間味を捨てられない場面もハジメの特徴でしょう。
ティオ
ドMドラゴンです。本作のコミカル担当で、スピンオフのギャグ漫画のノリそのままを本編でやっているようなキャラクターです。とりあえず頬を叩いておけばご褒美です。
竜族は滅亡寸前であり、血を絶やさないためにも彼女は重責を担っています(そのような過去編が語られますが、なんであのようなシリアスキャラクターがこんなドMになったのか問い質したいものです)。
シア
バグ兎です。元々は魔物に追われるような残念ウサギと呼ばれていましたが、ハジメと行動を共にするうちに、いつの間にか主戦力となっていき、最終的にはバランスブレイカーとなった兎娘です。固有能力で未来を予想でき、それに対応する身体能力を持ってからは手が付けられません。
ハジメに懸想していますが、ユエ一筋のハジメに相手にされません。でも、仲間として役に立っていく内にユエからも認められていく様子は感慨深いものでした。
愛子先生
本作では大人役ですが、童顔で周りからは愛ちゃんと呼ばれるような貫録がない、もとい親しみがある先生です。
生徒を守るために奮起する描写も多く、圧倒的な実力を備えたハジメをいつまでも生徒として扱ってくれる人でもあります。いつしか生徒ではなく、一人の男性としてハジメに好意を抱いていく葛藤をお楽しみにしてください。
ユエ
メインヒロインの吸血鬼です。
特に描写はありませんが、ハジメとはめっちゃ親しい間柄らしいです。冷静沈着なハジメが、ユエとの間だけはバカップルっぽくなります。
ハジメを巡る女性の争いにはマウントをとってくる彼女ですが、海人族のミュウだけはハジメとの子供扱いで甘々なのです。泣く子には勝てないのです。
見どころ – 好きなシーン
最初に洞窟に突き落とされてから、ユエに出会うまでの苦悩が印象的でしたね。欠損主人公も珍しいですし、美少女に囲まれていくハジメを羨ましく思わない程度に苦労したことが理解できますから。
ハジメの錬成武装は中二病爆発ですけれど、雫に揶揄われた黒歴史ノートを鑑みると、意図的に発動している気がしてなりません。だって車といっても魔法で動く箱なんですから、エンジン部分などの機械装飾は不要なんですよ、本来は。でも、格好良いは正義なのです。
見どころ – ここに注目!
ヒロイン候補だけなら数多くいるので目移りしますが、ハジメ視点ではユエ一択なんですよね。コミカライズ部分でも深い関係になっているのはユエだけのようですし。
ドMなティオは放置プレイでもご褒美になるとして、シアや香織は嫁レースに参戦する可能性はあるかもしれません。今のところ、ユエの嫁力に対抗できてはいませんけれど。
むしろ、パパ力を発揮しているハジメとミュウの関係の方が気になります。あそこまで子煩悩になってしまうと別れが辛すぎます。はたしてハジメは故郷に送って素直に別れることができるのでしょうか。
ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!