目次
あらすじ
突如異世界に放り込まれたミチオは、まるでゲームの世界のような状況に戸惑いつつもステータスや鑑定に順応していきました。
なぜか馬小屋で聖剣デュランダルを手に入れたミチオは初の盗賊退治に成功し、まとまったお金を手に入れたのです。
盗賊を奴隷商に売り払ったとき、ミチオは運命の相手ロクサーヌと出会いました。
おっぱ……いや、彼女を気に入ったミチオはロクサーヌを買い取るために必死に迷宮に潜るのでした。
危ない道を渡りつつ、なんとか資金を貯めたミチオはロクサーヌを買い取ります。
迷宮で稼ぎながらハーレムを形成していくことを決めたのです。
ロクサーヌと甘い蜜月を楽しみつつ、再び迷宮に潜っていきます。
迷宮の合間にロクサーヌと楽しむ……いや、ロクサーヌの合間に迷宮に潜っている気がしてなりません。
登場人物紹介
ミチオ
某所で内密さんと呼ばれている男ことミチオです。異世界人ということを秘密にしているため、随所で説明に困る状況に陥りますが、とりあえず内密にな、ということで誤魔化しています。素直なロクサーヌが相手だから問題ないですけど、細かいことに拘るセリーにはいずれ気付かれそうな感じです。
さて、ミチオは潜在能力こそ凄まじいものがありますが、地道に経験値を貯めて、出来ることを模索していく系の主人公です。聖剣の力を借りて戦えるとはいえ、前衛の能力ではロクサーヌに勝てないですし、パワーではセリーに勝てません。でも、アイテムボックスやテレポートなど、普通の人は使えない能力を持っていますし、能力を色々検証しながら成長していっているのが面白いと思います。
ロクサーヌ
ロクサーヌが可愛い、が全ての漫画の気がします。ハーレムをテーマに上げておきながら2巻くらいまではミチオの単独物語ですし、ようやく登場したロクサーヌと6巻くらいまで蜜月を過ごします。
……ハーレム要素どこにいった?
でも、ミチオとロクサーヌのイチャラブは中々満足感の得られるものなので一読の価値はあるかもしれません。
個人的には迷宮に潜るときのロクサーヌの喜びようが犬の散歩を思い起こさせる微笑ましさを感じます。蜜月とのギャップが良いですね。
セリー
元々登場人物が少ないのですが、2人目のセリーも好印象なキャラクターです。ドワーフでロクサーヌと違い貧(どこがとはいわない)なのですが、鍛冶師になれなかったコンプレックスを抱えており、色々拗らせているようです。
ミチオは他人の職業を変えられる技能を持っており、色々な条件を試してついにセリーを鍛冶師につけたときは感慨深いものがありました。
疑り深い性格や拘る性格で、ロクサーヌほど簡単に言い含めることはできなさそうですが、ミチオの不見識をゴミクズのようなジト目で見てくる様は、別の性癖が開けそうな気がします。
アラン
まだ、身分も定まらなかったミチオを目にかけ、目にかけていたロクサーヌの買取りを持ち掛けたイケオジです。悪役が多い奴隷商人の中では、まっとうな印象でした。
見どころ
迷宮で命を落とす冒険者と、それを見てロクサーヌを失うことの恐怖を抱き眠れなくなるミチオが、もし異世界物語が現実だったなら、を想定させてくれますね。能力を色々試しながら解析していく様は、ゲームの上級プレイヤーの動画を見ているようで楽しいです。ミチオが死ぬと、奴隷であるロクサーヌも追従する契約らしいのですが、その契約を除去しようとするミチオに、ロクサーヌは除去しないことこそ忠義の証と訴える様は、彼女の性格を良く表現していた場面だと思います。
魅力的な関係
ミチオとロクサーヌの関係は、色事も忠義性も素晴らしいです。この関係性に割って入るものはいないでしょう、そう思っていました。なるほど、セリーも良いキャラクターですね。ロクサーヌが一途にミチオを立てるのに対して、セリーは基本疑ってます。自分が納得できる論理を優先するようで、性格的にはミチオと近いかもしれません。何事にも一番目という順番を重んじるロクサーヌに順番を軽んじてしまったミチオが機転を利かせる場面は、ヒヤヒヤしつつ、頭の回転が速いな、と感心しました。