異世界はスマートフォンとともに。 作品紹介

あらすじ

神様の手違いで死んでしまった冬夜は、ふんだんなチート能力を持たせてもらって異世界に転移しました。何でも希望を聞いてあげる、と下手に出てくれた神様に、冬夜はスマートフォンを異世界でも使いたい、という要望を通したのです。

魔力で動くスマートフィンで、某マップも問題なく動きます。検索機能も搭載しており、いたせりつくせりです。街でお金に困っていた双子の姉妹と知り合い、共に冒険に出るようになりました。さすがは神様の太鼓判な肉体です。危なげなく魔物を狩り、魔法も適正十分でした。

イベントを経るごとに日本装束の女の子八重やユミナ王女など次々と嫁候補が増えていきます。人間界に敵のいない冬夜ですが、世界の敵となる邪神が相手になるため、冬夜でも色々情報収集し、バビロンの遺産を手に入れて、と大変な冒険を繰り広げるのでした。

登場人物紹介

冬夜

王道のチートハーレム系主人公で、神様の恩寵でもあるかのように高性能の武器防具も手に入れ、まさに無双主人公です。特に敵の位置が分かったり、マーキングしたりする能力は、真面目な戦闘系だと強すぎる能力です。チート過ぎて、なくても勝てそうなのはご愛敬ですが。

仲間は女性陣で固めており、将来の嫁たちですね。召喚獣は四聖獣ですし、敵に同情せざるを得ません。でも、逆に言えば、これらの戦力を持たなければならないような敵が存在するわけで、冬夜の立身出世とハーレム形成を楽しみつつ、王道の冒険譚を読むことができるでしょう。

転生時のアレコレのせいで冬夜だけは神様の後光(?)にひれ伏さずに済むようです。もう、現人神に片足つっこんでいるのではないでしょうか。

八重

異世界なのに黒髪少女のサムライガール、八重……もうベッタベタの王道展開ですが、キャラクターの差別化が分かりやすくて読みやすいのですよね。普通に織田とか徳川とか武田とかが存在する世界観ですし、この世界に日本でも存在するのか気になります。ちなみにオエドの方々は冬夜が国を樹立したときに登用します。人材難な建国初期は人材はいくらでも欲しいですからね。
派手な魔法戦を繰り広げる中、剣術で冬夜をサポートする八重は頼れる相棒感があって良いですね。

ユミナ

ベルファストの王女ユミナで、さすがは王族らしく嫁たちをまとめるのが上手いです。
……確か12歳……お巡りさーん、事案です。

一応、冬夜もその辺りの良識はあるので、成人後に結婚する約束をしたようです。
国王が毒殺されかけた事件で冬夜と知り合い、その有能さを見抜いた力量は流石です。彼女は看破の魔眼という能力を持っており、人の本質を見抜くことができるようです。冬夜のハーレム入りをしてからも、不穏な人間の除去など縁の下の力持ち的に活躍していています。公的には嫁序列1位ですが、内輪では出会った順番が大事なようです。

ルーシア

レグルス帝国第3皇女のルーシア……12歳です。お巡りさーん、その2ですね。クーデターで殺されそうな所を冬夜に助けられましたから、惚れてしまうのも仕方ないかもしれません。

惚れかけたところをユミアが先にフィアンセと名乗り牽制する様子は女性陣の怖さをヒシヒシと感じます。挫けずハーレム入りまでよく頑張ったものです。

琥珀(イセスマ)

ぬいぐるみ……もとい獣の王琥珀というか四聖獣はすべて可愛いですね。冬夜と行動を共にできるサイズに変わる都合上もあるのでしょうが、もはや愛でるペット枠です。イベント時には頼りになる存在ですが、設定上雌雄が決められているのは作者の拘りを感じます。

見どころ

派手で格好良い魔法戦が作劇的に魅力ですが、地味に相手をすっころばす魔法がこの漫画らしくて好きです。臭い匂いで閉じ込めたり、何でもアリな冬夜が意外と地味な方法で適確に嫌がらせ、もとい対応していくのが魅力的でした。

苦戦する王様たちを冬夜がチート能力で潰していく様子は、無双の爽快感をこれでもかと味わうことができるでしょう。

また、女神ではなく男神が登場する異世界漫画も珍しいと思いますが、適当だけど凄い能力の神様とフレンドリーにかけあう冬夜も魅力的でした。

見どころ②

公的には身分上王女の序列が高いわけですが、内輪ではお互いに尊重してワイワイやっている描写はほっこりします。女性が多くなると冬夜はタジタジになりますが、普段の無双モードとギャップがあって良いですね。大体男性は家庭では女性に勝てないものなのです。

個人的にはこの世界で唯一対等(?)に話せる神様と冬夜の関係性が良いですね。圧倒的に神様が上なんですけれど、負い目があるから、何だかんだで冬夜に甘い神様が好きです。