本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ あらすじ/作品紹介

あらすじ

本好きの女性、本須麗乃
彼女は、人類のあらゆる知識を詰め込まれた本を心から愛していた。
皮肉にも、彼女の最後は本に押しつぶされ、死んでしまう。
そんな彼女は、最後の瞬間も生まれ変わっても本がたくさん読めますようにと願った。
そして、彼女が目を覚ましたのは異世界。本などは貴重な物、しかも彼女の生まれ変わった家は貧しい平民の家だった。
身体の弱いマインとして生まれ変わった。
本が死ぬほど好きだった麗乃は生まれ変わり、自分の身の回りに本がないことに耐えきれなかった。
マインとして生きながらも、自分の大好きな本をどうにかして手に入れようと奮闘する。
次第に本が高級な物と知り、ないなら自分で作ればいいと考えたのである。
前世の記憶を駆使し大好きな本のためにあらゆる障害に立ち向かっていく。

登場人物紹介

麗乃/マイン

前世では麗乃。何よりも本が大好きな女性だった。
本を読み、あらゆる知識を得て死んだ麗乃は、無残に本に押しつぶされ最後を迎えることになる。
生まれ変わったのはマインという、幼女だった。大好きな本とは無縁の生活を送ることになる。
しかし、マインの本に対する情熱は強く、どうしても諦められない。
大好きな本に接する事ができるように、前世のあらゆる知識を駆使しながら成長していく。
マインは前世の記憶から、周りのみんなの環境まで変えていってしまう。
家族からは、変わったと、不審に思われるものの、生きていてくれるだけでいいと
家族の大きな愛の中で育つ。
マインはがむしゃらに行動してしまうことから、大好きな本に関わるまでに
沢山の問題を起こしてしまう。しかし、すべては大好きな本のための行動。
そこまでの行動をマインにさせる本への情熱。周りからは時に引かれてしまうほどである。
しかし、その本への真っす愚な情熱に周りの人々も、物語も大きく動かされる。

ルッツ

幼馴染のルッツ。
マインとは同い年の男の子。
しかし、体の小さいマインにとってはお兄ちゃんのような存在でもある。
マインに対し好意的であり、彼女の役に立つならと、体の弱い彼女の代わりに
自分が手や足になり、マインを助ける。
マインが困難にぶち当たるときには絶対といっていいほど一緒にいてくれる。
マインにとっては幼馴染でありながら癒しの存在である。
そんなマインとはお互いが大切に思い好意的なのにもかかわらず、ゆっくりと進んでいく関係に
じれったいところもあるが、純粋で何よりイケメンのルッツに見る側も癒されます。

トゥーリ

マインの姉である、トゥーリ。
マインが買ったと疑問に思いながらも、大切な妹を大事にしてくれる。
マインが前世の知識からやれることが多くなりちょっとした嫉妬心を抱くものの
大切な妹を助け、異世界の常識をマインに教えてくれる。
そんなトゥーリの事がマインも大好きである。
幼馴染でルッツの兄であるラルフに恋心を抱いているのもかわいい。
マインにたくさん振り回されるも家族を大切に想い働きもののトゥーリ
顔もかわいいが、みんなのために走り回るトゥーリを愛しく思う他ない。

マインの母

マインの母親。
マインの母親は体の弱いマインのことをたくさんの愛で育てる。
しかし、マインも、トゥーイにも決して甘やかしがないところが
リアルな母親像を連想させる、現代の母という感じがして親しみやすいキャラクターである。
父親に対しての母親の態度もリアルでつい笑みがこぼれてしまうほど。

ギル

マインの側仕えになるギル
最初はマインに対し反抗的な態度を取り続けるものの
マインを知るにつれだんだんと忠誠を誓うようになる。
マインから褒められた時に顔を赤らめたりする姿は純粋でかわいい。
ギルが成長し、かっこよく頼れる好青年になるところもまた良い。

見どころ

見どころ①

マインが鳥のエサでホットケーキを作るシーン
マインは体が弱いからと、みんなで協力してホットケーキを作る。
みんなホットケーキをおいしそうに食べるところもいいが、
マインが、もっといろんなものを作ることができると知り、
ルッツがマインの代わりに俺が作るというシーンがジーンとくる。
そのころのルッツはどちらかというと、可愛いという印象であるが、
その一言は、かっこよく、成長するのが楽しみになってしまうほどであった。

見どころ②

好きなカップルは、やはり、マインとルッツである。
幼馴染でありお互いがお互いを必要としている
その姿がかわいい以外の何物でもない。
沢山の出来事があるが、二人で乗り越えていくところを見ると自然と応援したくなる。
恋心を持っているようだが、ゆっくりと進む関係性にじれったくも感じるが、
そのじれったい関係が二人らしいところもあり、二人の成長を見届けたくなる。
マインは可愛くて、ルッツはかっこいいお似合いの二人だった。